静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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8/3 京阪神昼特急静岡1号 静岡駅→大阪駅

 何かここ最近JR東海バスのお話が続いておりますが。
 大阪に用事があって8月の頭に出かけてきました。行きは京阪神昼特急静岡号、帰りは京阪神ドリーム静岡号と言う往復ともJRバスのパターンです。

 普段は[静岡駅]や[渋谷・新宿]と言う行先表示に[大阪・USJ]と言う表示はなかなか見る事はない。この「京阪神昼特急静岡号」は記憶が正しければ2回は乗車したことがあるが、12年車〜いわゆる「青坊主」〜に車両が変わってから乗るのは初めてである。普段はそれほど乗客も多くはないと言うが、この日は流石に夏休みと言うこともあり、乗客も多く居た。

 
 乗ってみると相変わらずのピンクとブルーのシートであるが、ここまで乗っていれば既に慣れてしまっている気がしないでもない。そう言えば以前友人に「40人乗りのセレガでも11CD席の足元はエアロより広い」と言う話を聞いていたので、実際にどんなものか?と思って鞄を置いてみたところ確かに広い。これならば40人乗りでも38人乗りと同じなのかもしれない。
 渋谷・新宿ライナー号は1B席が予備席であるのに対し、京阪神昼特急静岡号は11C席が予備席となっているので東海車のこの席に座る機会は多くないが、確かにこれならば快適である。更に言えばコンセントもしっかりと設置されているので少なくとも大阪までは暇になる事は無いのである。

 バスは定刻7:30に静岡駅を出発し、東名高速を一路西へと向かっていく。東海道昼特急号が東名静岡の次は浜松北と停車駅が少ないのに対し、京阪神昼特急静岡号は静岡県内の主要停車駅でこまめにお客さんを拾いながら西へと向かう。意外な事に各停留所から人数は少ないながらも乗車があり、夏休み時期と言う事はあるのかもしれないが、運行開始から1年と少し経過してだいぶ定着してきたのではないかと思うところである。


 まずは最初の休憩場所である浜名湖SAに停車。静岡駅から1時間と少しと言う所であり、休憩にしては少し早いと思う所もある上、まだ浜名湖・豊川・本宿と停車するところではあるが。それでも車外に出て一休みしつつもお茶を買ってきて車内に戻る。流石に暑くて仕方ないところではあるが。

 浜名湖SAを出るとすぐに三ヶ日インターを通過するが、この系統の乗務員交代は伊勢湾岸道刈谷PAで行うためにそのまま通過する。そして、三ヶ日JCTを抜け、宇利トンネルを抜ければ愛知県である。そこから豊川・本宿と止まる。東名高速は岡崎付近で簡易的な3車線区間になるが、バスは流石に一番左側の走行車線を制限速度60km/hで走って行く。が、中央の走行車線をトラックや自家用車、何故か他の貸切バスは平気で60km/h以上で走って行く。この区間、確かに構造上60km/hに制限速度を絞っているのは分かるのだが、守っているのはこのバスだけと言う状態は本当に不思議な話。


 岡崎JCT東名高速から別れ、伊勢湾岸道に入って早速刈谷PAで小休止。この刈谷PAでは静岡支店のドライバーから名古屋支店のドライバーに交代となる。交代時には念入りな点検が行われるが・・・乗客は車外に出ることはできない。確かに浜名湖で休憩したばかりなのでここでまた休憩、というのも出来ない話であろうか。ちなみに運行開始の頃はもう少し先の湾岸長島PAで交代をしていたのだが、何か事情があったのだろうか。
 休憩を終えると再び伊勢湾岸道に戻り、一路大阪へと向かうが、この日は大府付近で車両事故があったため多少渋滞に巻き込まれる事になった。そう言えば4月に乗った東海道昼特急では新名神で車両の横転事故を目撃したワケだし、更に言えばこの日は伊勢湾岸道走行中に浜松付近で震度4の地震があった。もっと言えば4月に大阪に行った際にはホテルで震度4程度の地震に遭遇した事もあり、バスで大阪に行くと事故と地震があるのか?と思わざるを得ない(それはそれでどうかと思うが・・・


 やはり伊勢湾岸道での眺めはここである。この区間を走るJR東海バスはこの系統しかまだ存在しないし、そのバスの中からこの博物館に展示されている117系を見るのはやはり違和感があるとしか思えない。


 しかし、それにしても夏の青空を見るのは本当に久しぶりのような気がしないでもない。今年の夏は富士山の姿をまだ1回しか見たこと無いし、晴れていてもどこか靄がかかっているような空で、ここまでの青空を見る機会は本当に無いところである。バスは伊勢湾岸道から東名阪、そして新名神を抜けて滋賀県内へと入っていった。ここまで来るとようやく「ああ、遠くまで来たなぁ」と思うところである。本当ならばどこか色々と行きたいところではあるが、なかなか出る事が出来ない。そんな中で「旅先の開放感」を味わう事ができるのが、東名阪に入ってからと言うところであろうか。


 大きなカントの付いたカーブを右に曲がれば名神高速はすぐそこである。目の前には琵琶湖が広がり、大津・京都と抜けていけば大阪はもうすぐである。この日は大阪駅最寄りで用務があったため、京都深草で降車せずにそのまま大阪駅まで向かう。
 京阪神昼特急静岡号の良さは、静岡を7:30に出ると言うところであろうか。正直に言えば東海道昼特急の3列車と比較すると多少劣るものがあるものの、それでもコンセントが設置されていることや、大阪には13時過ぎに到着できると言うのは本当にメリットが大きい。確かに東海道昼特急乗るよりもこっち乗ったほうが有効に時間を活用できると言うのがある。


 そんなこんなで大阪着は多少渋滞があったために20分遅れ。それでも20分遅れで到着できたのは十分なのかなぁと思うところ。バスはこのままUSJまで行くが、自分はここで降車して大阪市内の商業施設視察へと向かったワケで。

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 この日の帰りは京阪神ドリーム静岡号。たまには西日本便にも乗りたいところなのですが、どうも自分が乗る日は決まって東海便がやってくる。それにしても、ネット割とか色々込みで、昼便が4,280円、夜便が早売21で4,090円と夜便の方が安いのは不思議なところ。