静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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雪ミク電車(札幌市電)撮影案内(私家版)


 今年も札幌まで忘年会に出かけ、美味しい石狩鍋をつついて来ました。
 が、8月31日、横浜の某ライブ会場で聞いた話は想像を絶するものでした。「今年の市電ラッピングは11月から運行開始します」と、札幌市の中の人からの情報です。

 だったら、全力で撮るだろ。「雪ミク電車」を。

 と言うわけで札幌忘年会の翌日、雪の舞う中で撮り鉄してきました。

 この記事の趣旨は、雪まつりで「雪ミクエスト2014」をされる皆さんへ向けて、どこで撮れば「札幌らしい」風景で「雪ミク電車」を撮影できるか、と言うことを提供する事にあります。ぜひともご参考にして頂ければ幸いです。

札幌市電地図&撮影ポイント

より大きな地図で 雪ミク電車撮影ポイント を表示

写真の下にある「ポイント◯」は、上記の地図に入れてありますのでご参考にどうぞ。

■雪ミク電車時刻表
札幌市交通局ウェブページ(PDF)。撮影をする前に、一度全線乗って雰囲気を確認するのもいいかもしれません。

 今回の宿泊は札幌グランドホテルでしたので、市電の「西4丁目駅」は数ブロック先にあります。飯を食う前にぼんやりしていたところで、フォロワーさんから「8:50に西4丁目駅発の便があるよ」って言うことで、そそくさと朝食を済ませて西4丁目駅へと向かいます。待つことしばし、目的の市電がやってきました。


■ポイント1(12/14撮影)

 いままで雪まつりの期間中でしか見ることが出来なかった「雪ミクラッピング電車」が目の前にやって来ました。ようやく出逢うことが出来た、と言うことでマジで感無量です。このバックにあるのはホテルオークラ。1Fのレストランからも見えるようで。


■ポイント2(12/14撮影)

 多少時間があったのと、忘年会当日(12/14)は晴れていたので、折角なので・・・と言うことで別のポイントに向かいます。正面には日は当たりませんでしたが、「朝の光景」を撮れたのではと思っていたりします。しかし、ここまで天気が良かったのはこの14日と、北海道を離れる16日だけでした。

 その翌日、前夜から「天候が悪化する」という情報が入っており、本土から飛行機で来た方は予定を繰り上げて帰っていったのですが、自分はそのまま札幌泊。結果天気は雪でしたが札幌市内は風は強くないので撮影続行と言うことで。まずは友人から教えてもらったポイントへ向かいます。


■ポイント3(12/15撮影)

■ポイント3(12/15撮影)

 まずは西4丁目行を撮影。コンデジでも2枚は撮れると思います。幸いにして車にかぶられる事はありませんでした。また、西4丁目にも近いので20分程度待てば折り返し便の撮影も可能です。


■ポイント4(12/15撮影)
 降る雪の中を突いてラッピング電車がやってきます。地元の方にとってはありふれた景色かもしれませんが、雪の中を走ってくる・・・と言うのは静岡民にとってはやっぱり興奮せざるを得ません(鉄道好き的な意味で)。


■ポイント4(12/15撮影)
 このポイントは側面をまるっと入れられる撮影地になっています。撮影日は雪が降っていて曇っていたので問題は無かったのですが、ここは午後が順光になると思いますので、晴れていれば午後に行くことをおすすめするポイントです。


■ポイント5(12/15撮影)
 幌南小学校前電停です。ここまで来る間で他の車輌も撮影しながら雪道を歩いたり、時には電車に乗ってきましたが、ここでの雪が一番酷かったのかもしれません。ですが、「まさに札幌の雪ミク電車!」って言う感じがする1枚のような気がします。車の通行量はそんなに多くありませんでした。


■ポイント6(12/15撮影)
 少し西4丁目電停に戻った所のカーブです。なかなかいい雰囲気だと思うのですよ。ただ、正直寒かったですが・・・。


■ポイント7(12/15撮影)
 今度は再び電車事業所前電停に戻ります。ここで90度直角カーブするので、こんな感じに迫力のある写真を撮ることができます。また、ここは南向きから東向きに方向を変える場所ですので、光線も比較的良く撮影できると思います。ただ、道路の通行量が多いのでもしかしたら被られるかもしれません。その時は泣かないで下さい。
 あと、ここには市電の車庫がありますので、運が良ければ・・・


 この「ささら電車」が撮影することもできます。この「ささら電車」とは、レールと道路に入っている雪を掻きだすの電車で、前方にあるブラシで雪を掻きだしています。タワシをグルングルンぶん回して雪を跳ね飛ばす仕組みですので、上手く行けば迫力のあるシーンも見れるかもしれません。

 また、この付近は実は札幌市電の走る風景の中で一番フォトジェニックなのかなぁと思っています。今回は雪ミク電車と合わせての撮影はしませんでしたが、こんな光景の所もあります。


■ポイント8(12/15撮影)
 ここも通行量が多い場所です。車に被られても泣かないでください。
 また、フォロワーさんいわく、「中央図書館の地下に食堂がある」との事です。事実、この付近をほっつき歩いている時に昼飯時だったのですが・・・暫く食べることができませんでした。節度を守ってお昼休憩をこの付近でするのもいいかもしれません。


■ポイント9(12/15撮影)

■ポイント9(12/15撮影)
 山鼻9条電停です。バックがガススタンドなのですが、「札幌のまちの日常を当たり前に走っている雪ミク電車」と言うような風情で個人的には好きです。あと、車に被られなければ側面も撮影可能です。
 この交差点には北海道と茨城県だけにしか無い「セイコーマート」があり、幸いにして2階にはイートインスペースだけではなく、トイレもありますので、ここで一休みすることも可能です。ちなみに私はここで一服して一休みしました。


■ポイント10(12/15撮影)

■ポイント10(12/15撮影)
 そして、札幌市電終点のすすきの電停の手前です。札幌どころか日本有数の繁華街であるすすきのですが、ここで写真を撮るのはある程度覚悟が居ると思います。そこは雪ミクさんへの愛で乗り越えて欲しいのですが(謎。どうしても周辺の建物が高いので、15時前でも少し暗めになってしまいます。

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■お得な切符
 札幌市電は、JR系のICカード(toica,Suica,ICOCA)でも乗車することが可能ですが、地下鉄やJR北海道バス北海道中央バスじょうてつバスも乗るよ!、という方であれば「共通1DAYカード」お勧めです。市電も当然乗れますし、「雪ミククエスト」で市内を回るのにも便利かと思います。と言うか、他の地域でJRバスと言うと「高速バス」って言うイメージですが、札幌は市内のバスでJRバスが走っていると言う面白いところです。
 あと、土日休日で「市電を堪能したい」方には「どサンこパス」をお薦めします。1日乗り放題で300円。2回乗れば十分元は取れますし、自分も今回の撮影ではこの乗車券を使用しました。

■撮影に関して
 市電の撮影は、他の車が被ってくることがあり、正直一発で「これは!」と思う写真を撮ることが難しいと思います(このあたりは電車よりもバスの撮影と共通する部分があります)。車と被られても仕方ない、と言う前提で撮影をして頂ければ。自分も、ポイント7の撮影ですれ違う別の市電と被られそうになったのを、ギリギリ回避出来ましたので・・・。
 雪ミク電車を見かけても、走るのはマジで控えた方がいいと思います、特に雪の無い所から来た方は。自分も雪とは全く関係ない静岡民なのですが、今回のこの撮影に向けてトレッキングシューズを新調しました。くれぐれも慌てて走ってスッテンコロリンで怪我して撮影出来ない・・・と言うのだけは気をつけましょう。
 あと、何よりも重要なのは「車道に出ちゃダメ、ゼッタイ」です。雪道ですと、どうしても歩道と道路の区別がつきにくいです。雪ミクさんへの愛で車道に出てしまいそうになるのかもしれませんが、そこはグッと押さえて、事故にならないようにして下さい。

 それではどうぞ、「雪ミク電車」撮影を楽しんで下さいませ。
 いやー、マジで来年も撮影に行くぞ(11月から走っているのなら)