静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「初音ミク実体化への情熱展」を見に行って、考えたこと

 先のエントリが法政大学の市ヶ谷キャンパスであって、標記の展示会明治大学駿河台キャンパス(でいいのかな?)であったので、歩けば大体30分位で行けるような気がしたので、シンポジウムが終わった後にブラブラと歩いて行ってみた。スーツ姿で(苦笑)。

 神保町界隈は何故か結構出かけているのだけど、この展示をやってる図書館の位置は正直分からない・・・が、大体こんな感じじゃね?と適当に歩いて行ったらはいビンゴ。

 どこかの会社のショールームのようなファサードに見えたのは気のせいでしょうか。ドアを開けて入ると、それこそ小さなクリアタイプのロッカーが並んでいて、「これは!」と思う展示物が。これって今じゃ出版できないような(色んな意味で)本だよねぇ、すげぇと目を惹かれたのですが、その奥に色々と展示物が並んでおります。

 ああ、何か自分の部屋にもあるものが置いてあるなぁと思って興味深く拝見させていただきましたが、その中で興味を持ったのがまずこの2つ。

 大きいのと小さいの。大きいのはほぼ実寸大、小さいのは確か5mmだったような気がします。よく作るねぇ・・・と個人的には思う所ですが。で、同じフロアにはこれも展示してありました。

 あ の 楽 器 の実物!以前浜松でも展示された事があったらしいのですが、じっくりと見るのは初めて。一言「凄いよね、これ」としか言いようが無いところ。はい。

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 んで、このエントリだけ独立して書いた理由は実はそれなりにあるワケで。別にこのBlogの中の人がミク廃だからだよ、って言うのではない(と言うと浜松方面から集中砲火喰らいそうですが)です。が、以下ある意味真面目な話を。

 今日行ったシンポジウムでは「イノベーションとは何か?」とか「イノベーションを起こすためには何が必要なのか?」と言うような話がありました(前エントリ参照)。
 その中で、「参加する人に【思い入れ】があること」「門戸を閉じないこと」「アイデアが自由に流れること」と言う非常に興味深い指摘がありました。確かに何かを開発したい、と言う人にとって「思い入れ」と言うものは(良し悪しは別にして)やはりひとつの原動力だと思いますし、アイデアが自由に流れる事によって「今まで思いも寄らない方向で課題解決する」事になり得ると思いますし、その課題解決のヒントを出す人が「このアイデアは自分だけのものだ」(知財って言う観点とはまた別の観点ではあると思うのですが)と独り占めせず、「何か面白いこと」ができそうなものに対してアイデアやノウハウを提供するって言う事も「形」を作るって言う事の意味になるんじゃね?と考えるのです。
 後、「イノベーション」そのものの意味に関しても、「技術だけじゃなく、ブランドや、ビジネスモデルまでも含めた広い概念ではないか」と言う話も出て来ており、普段使っている言葉も論者によって様々な定義がある、って言うところが面白い話なワケで。その中で自分の仕事と繋げて考えると・・・あれ、どう繋げればいいのか?と正直悩んでしまうのですが。

 ですが、この展示会を見て「あー、なんだ。そんなに難しいことじゃないのね」と、何か納得できてしまったところがあるんです。核となるものは「実体化したい」と言う願望であり、その願望を叶えるために「俺はこうするが、どうよ?」と言うことでそれぞれの得意分野からアプローチしてみたら、それぞれの形を持って実体化した、と言う所なのかなと思います。写真で挙げた以外のものであったのは・・・

 こんな感じの大きい張り子。
 いや、これもこれで「技術」です。少なくともおいらにゃ作ることができない訳ですし、完全な文系人間のおいらにしてみれば「どれもこれもすげー」としか言いようが無いワケで。

 自分がこの界隈で直接何ができるって言う訳じゃないですし、ただ単に追いかけて行ってるオッサンでしか無いワケですが、それでも、なんとなくですが「イノベーション」って言うものの本質や「イノベーションを起こすために必要なモノ」とはなにか、と言うことを直感的に感じることが出来た、って言うのが率直な感想です。

 見ている時間は多分10分も無かったとは思うのですが、真面目なシンポジウムを聴いた後にこの展示会を見て、色々と考える事ができたのはいいタイミングで行けたと思うのです。はい。

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 羽田空港は既に行っているのですが、これはこれで別府の話と絡めて考えたい話なので、もう少し詰めて考えてみたいと思うところだったり。