静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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駿府ライナー5号に「青つばめ」充当

 今日(11/29)の駿府ライナー5号にJRバス関東国鉄復刻塗色車「青つばめ」が充当されていました。

 以前、8月に「赤つばめ」が充当されていたことを(ただし別の便ですが)見て驚きましたが、今回は「青つばめ」と言うことで。「青つばめ」は既に東名ハイウェイバスの超特急便で入っていたのを確認しましたが、自分が見る限りでは駿府ライナーへの充当は初でした(既に別の車両が入っていると言う話を見かけましたが)。

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 ちなみにこの車両、先週大宮の鉄道博物館で開催されていた「JRバス展」で展示されておりました。

 車内は42人乗りと言うことで、通常駿府ライナーに使用されている40人乗り車(JR)、38人乗り車(しずてつ)と比べると多少足元が狭くなっており、見る分にはいいのですが、乗るとなるとやっぱり2時間程度が限界なのかなぁと思うところもあります。とは言え、運用の都合と言うのもありますので仕方ないところなのかもしれません。


■車内全景


■椅子の拡大。

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 静岡駅前では、丁度通りかかった京王バス便の渋谷・新宿ライナー静岡号との共演も見ることができました。何だかんだ言ってもやはり「青つばめ」「赤つばめ」、一度は乗ってみたいところではあります。

ボーカロイドオペラ「葵上」を見に行ってきた。

 上のエントリ、実はこれを見に行く前に静岡駅前で撮影したものでして。
 今日は相変わらず東名高速道路も順調に渋滞しており、所定の時刻で駿府ライナー5号が走ってくれれば普通電車で静岡から掛川へ向かうことができたのですが、約25分遅れで静岡駅前に到着と言う状況でしたので・・・


 こだま号を静岡掛川間で使うと言う業務出張でも使わない(特急料金支給対象外)区間を使うと言う状況に。西日本編成でやってきましたからね!最近は蛍光灯カバーも黄ばんでなくてヤッタね!(違

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 静岡駅から快速電車こだま号で約15分で掛川駅に到着。会場は掛川城のすぐ隣にある「大日本報徳社大講堂」と言う場所でして。存在は知っていたのですが、初めて足を運ぶ程度に意識が低いわけなのですが、実際に行ってみると・・・

 どっかのお寺?と言う感じの佇まい。到着が開演10分前切ってたので空いてる座席に何とか座ってと言うことで。ちなみに会場内はこんな感じでした。(休憩時間中に撮影)

 いや、マジで凄いんですけど。
 いや、凄いのは建物の佇まいだけではありません。今回見に行ったボーカロイドオペラ「葵上」は、演者が人間ではなくて「文楽人形」と言うことで、一番最初にあったコンセプト説明では「人間ではないモノが人間の喜怒哀楽を表現する」ものがありました。で、歌うのも人間では無くボーカロイド
 映画(とここでは書いておきます)の上演の前には掛川市長(!)の挨拶や、プロデューサーさん・音楽担当さん・文楽人形遣いさんの解説があった後で(人形遣いさんの解説が凄く上手だった!)、その作品を見ると言う流れになっていました。

 で、会場の音響は5.1chと言うことでトンデモナイ臨場感、「音がグルグル飛んでくる」と言う言葉がまさに適切かと思う所。で、そんな音響を聴きながら映像を見るわけですが・・・いや、30分と言う時間が「え?そんなに短いの?」と言う感じでした。(ストーリーとかについては、おいらの拙い記述では正直アレなのでこちら参照。)
 感想は、近くで上演があったら「ボカロ?何じゃそれ?」とか「文楽?何か大阪市で揉めてるアレか」と言うような先入観を持たずに見に行って頂きたいと言うところと、機会があったら京阪神昼特急静岡号に乗って大阪まで文楽見に行ってみたい、と言うところでお察しください。

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 とまぁ、話としてはこんな所ではあるのですが、「掛川」と言う所、それも「大日本報徳社大講堂」と言う場所で上演したことに大きな意義がある、と私は思っています。

 そもそも「大日本報徳社」って何よ?と言う話になってしまうのですが、端的に言えば二宮金次郎の教えを継いだ「道徳と経済が一体となった運動を進める団体」って言うように考えて頂ければと思うのです。

報徳運動とは、道徳と経済が一体となった報徳活動を実行することによって、お互いの人生が豊かで安定したものにすると共にみんなが機器と明るく平和に生活できる社会を作ることを目標としたものです。
 報徳社は、報徳を信条とする同志の団体で、社員みんなの協力で実現し、さらにその行動を広く社会一般に及ぼしてゆこうとする組織です。
大日本報徳社Web Pageより(11/29確認)

 オフィシャルな案内は上のリンクを見ていただくとして、この運動の基本思想である「勤労」「分度」「推譲」と言う考え方は、この掛川の地を中心にして静岡県西部から全国に広まっていきました。
 この運動の単位は「講」と言うものでありましたが、その「講」と言うネットワークの中で「資産金貸附所」と言う組織が誕生したり(その後身が現在の掛川信用金庫であり、日本で一番最初にできた信用金庫です)、その一部の流れが静岡銀行にもなると言う、「静岡県西部地区における産業ネットワークの拠点」の母体にもなりました。
 また、「講」の中で流れる様々な情報(主に農業関係の情報であったり、軽工業関係の情報でした)が地域に流れると同時に「勤労」「分度」「推譲」と言う思想が地域内に広まり、静岡県西部地区におけるソーシャルキャピタルを形成した、と言っても過言ではありません。明治期に入ってから静岡県西部地区では様々な工業が興りましたが、その根底にあったのはこの大日本報徳社の考え方である「報徳思想」となっています。

 ボーカロイドの技術を創りだしたヤマハと言う会社も、創業者こそは和歌山藩の一人の天文技師ではありましたが、そのバックグランドにある「報徳思想」の影響を多分に受けているのではないかと思います(具体的にどこが、と言われると正直うーん、と思う部分はありますが)。

 ちょっと極端かつロジカルな言い方ではありませんが、今日の【ボーカロイドオペラ「葵上」掛川公演】の意義を自分なりにまとめてみると、こうなるのかなと思います。

遠州の歴史的ソーシャルキャピタルの上に成り立ったボーカロイドと言う【技術】が、ネットワークと言う新しいソーシャルキャピタルを纏い、遠州の地に帰ってきた。

 掛川でやるよー、と言う話を知った時に「これはトンデモナイ話だ」と思ったのは言う間でもありませんでした。そして、清水の自宅に帰ってきて再度考え直すと「非常にトンデモナイ場面に立ち会ったんだ」と言う事で震えが止まりません。
 そして、自分が活動しているこの「静岡県」と言う場所は、色々とまだ可能性が残っているのだなと言うことを、この県で中小企業支援を生業としている人間として改めて感じました。

 今日の公演を準備していただいた皆様にネットの極北から小声ではありますが感謝をさせて頂きながら、このエントリを終わらせて頂きます。

草薙駅工事記録(仮)始めました

 と言うわけで倉庫番です。
 twitterの方で「 #草薙駅 」と言うハッシュタグを使って草薙駅の工事の模様をアップしておりましたが、どうせならその写真をまとめておこうと言うことで「草薙駅工事記録(仮)」と言う写真Blogをtumblrに開きました。いや、元々Blogと言うべきかどうか分からないのですが、そこは色んな意味でお察しください。

 かれこれ中学生の頃から今まで通勤・通学にずっと使ってきたワケなのですが、やはり今まで使ってきた駅舎には愛着もありました。が、やはり街は変わっていくもので、裏手には静銀の新しい本部ビルができたりとか、駅正面にはマンションも出来ると言う状況ですし、静岡市の土地区画整理も始まると言う状況もあります。
 
 そんなこんなで「変わっていく草薙駅周辺」をリアルタイムで記録していきたいと言う想いが出てきて、ついカッとなって勢いで写真をまとめてみました。日付と簡単なコメントだけ残して淡々とアップして行きたいと思いますので、興味がある方はご覧頂ければ幸いでございます。

11/23までの高速バス乗車記録

 と言うわけで先週東京に出かけた分も含めて記録をつけてなかったのでメモ。今回は思う所があって東名高速線往復でした。

乗車日 便名 愛称 会社 区間 社番
42 11/23 0307便 東名高速線急行307便 JR海 東名静岡→静岡駅 747-05951
41 11/23 0203便 特急東名ライナー203号 JR海 東京駅→東名静岡 744-13951
40 11/22 5104便 特急東名ライナー5104号 JR海 静岡駅→東京駅 747-04954
39 11/15 7515便 駿府ライナー15号 しずてつ 新宿駅→永楽町 鳥坂651
38 11/15 7504便 駿府ライナー4号 しずてつ 永楽町→池尻大橋 丸子394
37 10/10 7525便 駿府ライナー25号 JR関 新宿駅→永楽町 H654-08419
36 10/10 7508便 駿府ライナー10号 JR関 永楽町→新宿駅 H654-08401
35 10/03 7525便 駿府ライナー25号 JR関 新宿駅→永楽町 H654-08419
34 10/03 7802便 しみずライナー2号 しずてつ 永楽町→東京駅 西久保401
33 09/20 7525便 駿府ライナー25号 JR関 新宿駅→永楽町 H654-08417
32 09/20 7508便 駿府ライナー8号 JR関 永楽町→池尻大橋 H654-08403
31 09/14 KO04369 渋谷・新宿ライナー静岡69号 京王 渋谷MC→草薙一里山 51103
30 09/14 ------ 御殿場センター北線? 東急 御殿場PO→センター北駅 SI13304
29 08/30 0282便 京阪神昼特急静岡2号 JR海 大阪駅JR高速BT→静岡駅 744-12957
28 08/16 KO04305 渋谷・新宿ライナー静岡5号 京王 新宿西口→静岡駅 61407
27 08/14 KO04310 渋谷・新宿ライナー静岡10号 京王 静岡駅→渋谷MC 51208
26 08/02 NR42902 博多・フジヤマExpress号 西鉄 博多BT→富士山駅 博多4850
25 07/31 ------ 京阪神ドリーム静岡2号 西JR 静岡駅→京都駅 744-1976
24 07/18 7515便 駿府ライナー15号 しずてつ 新宿駅新静岡 鳥坂651
23 07/18 7506便 駿府ライナー6号 しずてつ 静岡駅→新宿駅 鳥坂651
22 07/12 0015便 東名スーパーライナー15便 JR関 東名静岡→東名浜松北 H657-10409
21 06/14 7515便 駿府ライナー15号 しずてつ 新宿駅→永楽町 鳥坂651
20 06/14 7504便 駿府ライナー4号1号車 しずてつ 永楽町→池尻大橋 丸子570
19 06/09 0021便 東名スーパーライナー21便 JR関 東名富士→東名焼津西 H654-08415
18 06/01 0502便 東名高速線急行502便 JR海 名古屋駅→静岡駅 747-09957
17 06/01 0501便 東名高速線急行501便 JR海 静岡駅→名古屋駅 747-03953
16 05/24 JT04363 渋谷・新宿ライナー静岡63号2号車 JR海 新宿西口→草薙駅 744-11955
15 05/24 JT04304 渋谷・新宿ライナー静岡4号2号車 JR海 静岡駅→渋谷MC 747-04954
14 05/06 7519便 駿府ライナー19号 JR関 東名江田→永楽町 H654-08404
13 05/06 7502便 駿府ライナー2号 しずてつ 永楽町→東名江田 鳥坂651
12 04/26 7523便 駿府ライナー23号 しずてつ 新宿駅→永楽町 鳥坂608
11 04/26 ------ 千葉北ライナー 京成 メッセ中央→東京駅 N802
10 04/26 7802便 しみずライナー2号 しずてつ 永楽町→霞ヶ関 西久保530
09 03/29 JT04363 渋谷・新宿ライナー静岡63号2号車 JR海 渋谷MC→草薙駅 744-12956
08 03/29 JT04306 渋谷・新宿ライナー静岡06号2号車 JR海 静岡駅→渋谷MC 744-12956
07 03/10 Y102便 横浜ライナー2号 しずてつ 元町中華街→静岡駅前 鳥坂2928
06 03/08 ------ 池袋羽田空港 東空 羽田AP1T→池袋駅西口 46600555M96
05 03/08 ------ 二子玉川羽田空港 東急 二子玉川駅→羽田AP1T T3526
04 03/08 7510便 駿府ライナー10号 JR関 静岡駅前→用賀PA H654-09403
03 01/13 JT04357 渋谷・新宿ライナー静岡57号 JR海 渋谷MC→草薙駅 747-08954
02 01/11 KM47416 とよのくに号 亀の井 博多BT→別府北浜 (413)
01 01/10 0922便 ドリーム静岡・浜松2号 JR海 静岡駅→品川駅 744-03992

「ドリーム静岡・浜松号」向け4列ワイドシート車に乗る

 11月10日の出発便から4列シート化された「ドリーム静岡・浜松号」ですが、浜松駅〜東京駅間をワンマン運行することもあり、途中サービスエリアでのドライバーさんの休憩のために床下に仮眠室の設置された車両で運行されています。この車両に関しては、細かい所を見ると「4列ワイドシート車」であっても多少仕様が異なっていることから、実際に乗車してその車内を色々と確認しました。

 とは言っても、実際に「ドリーム静岡・浜松号」に確実に乗るのは来年2月まで無さそうなので、今回は浜松まで車両を持っていくために同じ車両が使われている東名ハイウェイバスの「東名ライナー203号」ではありますが。

 なお、2012年度導入の車両に関してはこちらをご覧ください。

(1)車両

 車両そのものは、「渋谷・新宿ライナー静岡号」などでよく見かけるもので、見た限りでは大きな変更箇所はありません、と言うかそのものです。ただし、この2013年度導入車から正面の行先表示機が変わっています。

 
 左側が2013年以降導入車、右側が2012年導入車までの仕様ですが、LEDのドットが小さくなったため、愛称である「東名ライナー」と言う文字が表示できるようになりました。ただ、「特急」と言う東名高速線独特の種別は出なくなっていましたが。


 また、3つあったトランクの一つを潰して仮眠室が設置されました。(タイヤの後ろにある小さい窓)車内には直接出入りすることはできませんが、ここに入って夜行便ワンマン運行の場合は休憩する事になります。

(2)車内

 2014年導入車では落ち着いた緑色のものになっていますが、今日乗車した車両はピンク&ブルーと言う明るい色の座席になっています。この色も登場した当時は「本気か!」と思ったのですが、今ではすっかり慣れてしまっているワケで、慣れと言うのは怖いものです。


 着座しての車内の眺めはこんな感じでした。この当たりは正直変わってないですね。

(3)椅子

 椅子も見た感じでは正直そんなに変わりません。が、大きく変わったのはセンターアームレストが細いタイプになったことや、テーブルが大型化されたところです。ですが、テーブルに関しては正直退化と言う印象。12年車に関しては小さいながらも枠にゴムが貼ってあり、すべり落ちないような細かい気配りがしてあったのですが、13年車に関しては構造に関する決まりが変わったのか、全てプラスチック製。弁当を置いたら滑ります。急ブレーキ踏んだら正直滑り落ちそうなところかも。


 着座するとこんな感じ。テーブルの形状が大きく変わったのはマイナスですが、フットレストが設置されたのはプラスです。さすがにこの部分は夜行便に対応したものなのかもしれません。
 座った印象はJRバス関東の楽座車と比較するとモケットもあるのか柔らかい感じに仕上がってあり、東京駅〜東名静岡間での乗車ではそんなに疲れる感じはしませんでした。座り心地としては上々です。個人的には8月に乗った京王バス東の14年度導入新車と同じような感じに感じました(http://d.hatena.ne.jp/warehouse_mgr/20140817/1408286605)・・・と言うかほぼ同じ?


 そして、やはりこのバスでの一番の売りは「コンセント」が設置されていることでしょう。窓側席の場合には窓下に、通路側席の場合には通路側アームレストの下に設置されており、そこからスマホ・携帯程度なら充電が可能ですので、音楽を聞きつつネットしながらと言うのも可能です。

(4)その他

 後、降車ボタンが見当たらなかったので「一体どこ行ったんだ?」と言う状況になりましたが、良く見てみると読書灯などの設置されているコンソールに一体化して設置されていました。見た目はスッキリしていますが、読書灯を付けようとして・・・間違って押さないようにと言うところですね。

 全般的に見た場合やはり新しい車両ということもあり、乗り心地は非常に良かったです。ですが、これが「夜行便」で入った場合には「う〜ん、それってどうなの?」と思う部分が正直あるのもまた事実。少なくとも夜行4列と言うのは「青春ドリーム号」と言う格安系統の車両であり、まがりなりにも「ドリーム号」と名乗る系統に4列は無いのかなぁ、と言うのが正直なところ。
 とは言うものの、2階建車両がメーカーでも製造されてなく、静岡系統に使用されていた車は2003年や2004年に導入された車両が多かった他(2005年導入車両もありましたが、それはそれでレアな話)、週末には早い時期から満席になると言うことを考えると「平屋の3列」では機会損失も大きいということや、最近のドライバーさん不足、と言う環境を考えると「名古屋系統と比較すると乗車時間が短いから4列ワイドシート車で置き換え」(40人乗りの昼便ならばどの系統でも使える汎用性の高さ)と言う判断をしたのかな、と思います。そう思えばやむなしなのかもしれません。

 後は実際に夜行便で乗車してみて、どんな感じなのかと言う事を体感するだけですね(とハードルを上げてみる)。

12/1 しみずライナー増便改正実施

 12月1日から、「しみずライナー号」が1往復増便されることになりました。追加になる1往復のダイヤは以下の通りです。

91号 JR関 8:30 10:57 11:01 11:05 11:26
便名 担当 東京駅 永楽町 清水駅 新清水 折戸車庫
92号 JR関 16:50 14:15 14:10 14:06 13:45

なお、1月1日から便名が以下のように変更されます
【下り】
91号(0830発)→1号、1号(1200発)→3号、3号(1510発)→5号、5号(1710発)→7号、7号(1810発)→9号、9号(2110発)→11号
【上り】※清水駅発時刻
92号(1410発)→10号、10号(1530発)→12号

 しみずライナー号は現行ダイヤでは東京駅始発が12:00になっていますが、これが8:30発になり、午前中に東京駅から清水駅方面へ乗り換えなしで行ける便が復活することになりました。

 なお、91号/92号は11/12の17時から乗車券の発売が開始される模様です。