静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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東海道昼特急《ゆったり》号」乗車レポート

東海道昼特急《ゆったり》号」は、2002年12月20日のダイヤ改正から登場した便に付けられている愛称であり、発券時や運行管理上では通常通りに「東海道昼特急大阪7号」(下り便)「東海道昼特急大阪10号」(上り便)と言う名前が用いられている。
本来ならば2003年1月3日の同便に乗車してからレポートを書く予定ではあったが、急遽奈良県内に所用が出来たため、この「東海道昼特急《ゆったり》号」に乗車する事になった。(いや、本来はその前の東海道昼特急大阪5号に乗るつもりで行ったんですが、あいにく当日朝では満席でしたので←そりゃそうだ)折角なので乗車インプレッションをレポートしてみたい。
 まず、「ゆったり号」と言っても、特に「青春ドリーム大阪号」の車両を間合い運用している訳では無い。通常の「東海道昼特急」に運用されている車両が来る。ちなみに、12月22日の下り「ゆったり号」は西日本JRバス所属のニューエアロキング(写真参照)であった。個人的にはやっぱりヨンケーレが一番良かったのであるが。
 まず、乗車の際に浜名湖サービスエリアでの「お土産の案内」と「サービス券」が配布される(筆者は東名静岡から乗車なので、乗車の改札時に乗務員氏から直接貰ったのだが)。この内容は写真を見て貰いたいのだが、んまぁ、1,000円以上の飲み食いをレストランですれば、500ml入りの飲物プレゼント、って言う内容である。今までの「東海道昼特急」が浜名湖SAで15分程度の休憩しかなく、どうしてもゆったりと食事をする暇が無かった事を考えれば、確かにいいアイデアであると思う。また、これは筆者が静岡県民であるが故の想いではあるが、折角昼間の東海道をのんびりバスで旅をしているのであれば、一番通り抜けるのに時間がかかる静岡県のことをもっと知って欲しいなぁ、って言うのは確かにある。そんな中で、浜名湖でのお土産物が出ているパンフレットを乗客に配布と言うのは結構嬉しい話である。

ただ、気にかかる部分があるとすれば、年末年始の混雑時期等の対応かもしれない。実際、平成14年-平成15年の年末年始には、大阪・東京発午後便を運休とし、直近の便を2台口として運行を行っている。上りに関しては特に問題はないのだが、上り便に関してはこの「ゆったり号」が増車対象となっている。道路混雑による遅延も十二分に考えられる事もあるため、下手に浜名湖で休憩を取った場合、終着地に於ける遅延がかなり増大する危険性も考えられるのではないだろうか。
ダイヤ改正における遅延のデータが何も出ていない状況で今後の存続を云々すべきものではないだろうが、利用客に「新たなチョイス」をもたらした点では評価をすべきではないだろうか。
 ちなみに、下り《ゆったり号》の浜名湖SA発の時刻は14:27である。浜名湖の眺めに目を奪われて、乗り遅れの無いように・・・・。