静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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映像の世紀

レポートを書いている途中でカフェラテを飲みたくなってリビングへ.で,電気ポットのスイッチが落ちていたので湧かしている間に映像の世紀を見る.NHKスペルの再放送ね.「世界は地獄を見た」って言うサブタイトルが泣かせてくれる訳だが,本当に悲惨なもんだ.ホロコースト,原爆,無差別空襲.今の感覚で言えば「あの頃に生まれていないでマジ良かった」って思うところはあるんだが,ちょっと待てよ?ってどこかで思ってしまう.
確かに戦争はやっちゃならん.やった所で勝者も敗者もその責めは負う義務はあると思うし,何もやっちゃないただの人が死ぬって言うのは確かに変な話.だけど,その死んでいった戦士の想いって言うのは一体どんなだったんだろうか?と考えてしまう.中には本当に「天皇陛下万歳」って言って散っていった人も居るかもしれない.んまぁ,あの頃の教育を見ればそりゃぁそうなるのも確かに当たり前の話だと思う.だけど,人間ってそんな崇高な理想のために簡単に死ねるものなのだろうか.体制とか指導者とか宗教とかって言うもののために.少なくともおいらはそんなに出来た人間じゃないし.本当はもっと小さなもの,だけど,本当はそれが一番大事なものの為ならば死ぬ事は簡単に出来るのかもしれないんじゃないか.って思う.それは,本当に人によって違うのかもしれない.家族であり,子供達であり,自分が信じるものであったり.高校の頃に読んだ本の中にこんな一節があったのを覚えている.
「我が子よ,お父さんははお前達を守るために敵艦に突入します.お母さんの言うことを良く守って立派な大人になって,どうか,困っている他の人を助けられるような仕事ができるようになって下さい」
日本は確かに戦争に負けた.そして,多くの人が散っていった.だが,確かに今は契機が悪いとは言え,そこそこの生活が出来る国になっている.もし,あの戦争で日本が勝っていたらどうなっていたのであろうか?正直,自分にはわからないし,少なくとも今のような自由な国にはなってなかったと思う.戦争は賛美したくないし,決して賛美しちゃならない.だけど,その場所で止むにやまれず散っていった人が居ると言う事と,その散っていった人のかけがえのない想いがあったと言う事は絶対に忘れちゃならないと思う.