静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

安東コミュニティバス(詳細)

携帯で撮った写真とバス会社のウェブページからソースを会社で引っ張ってきて書いただけなので,中身に関してはまともに読んでなかったのだが,


また、ルートにつきましても4月より浅間通りや呉服町通りを通過し、地域住民の皆様が買い物しやすくなるよう、また、中心市街地の活性化につながるような変更を行います。
実はここがこのバスの一番のキモだと思う.そう言えば,1月の頭にこの手のバス(確か白ナンバーだと思った)が呉服町通りを試運転しているのを目撃している.考えてみればその試運転がこのバスだったと.
で,この呉服町通りに関しては,現在静鉄ジャストラインバスが市内循環(正式名称は失念)を運行しているが,その運行開始前の平成13年度に地元の呉服町商店街振興組合が「お買い物バス」と言う事で静岡駅からの無料バスを「商店街競争力強化基金助成金」を貰って運行していた,無料バス,って言う事にかこつけて会社から帰るときにも何回か乗ったんだが,席は埋まっていたと言う記憶もあったし,後で上がってきた事業報告書を見ると結構いい感じであったと言う事を覚えている.確かに細長い商店街で,一番奥にある伊勢丹あたりまで歩いていくのには15分程かかるワケなんだが,健常者にとっては何て事はない道のりであっても,お年寄りとかにしてみれば結構大変な距離である.今流の言葉で言えばユニバーサルデザインな商店街を目指しているって言う事になるのだが,その「まちづくり」の中に地元の交通事業者が入ってくると言うことで,方向性としてはいい感じじゃないのかなって思っている.
ただ気になるのは交通事業者も民間企業なワケで,収益性って言う事で言うと多少心配な部分もある.恐らく車両導入に当たっては静岡市から補助金は出ているものだと思うが,道路渋滞による運行効率の低下とか,4台(恐らく内1台は予備車って事だと思う)で,利用者にとって使いやすいダイヤを組む事が出来るのか,って言う所は正直未知数であると思う.同様な試みを「中心市街地活性化」と言う観点から浜松市でも行っているものの(運行主体は遠州鉄道),利用者が伸び悩んでいると言う話も聞くだけに,果たして静岡でどれだけ定着するのかは非常に気になる.しかし,このバス運行のきっかけを作った「無料お買い物バス」の助成側担当者としては,このような形で事業化されたと言うのは本当に嬉しいし,自分がやった仕事が形になったと言う喜びは有る,
今後は,呉服町通りのトランジットモール化や店舗の共同配送などの目に見えない部分のインフラ整備を行って,このバスが多くの人に愛される路線になって欲しいと思う.
いや,本当ならば「コミュニティバス」を運行する新規参入事業者が出てきても面白いんじゃないかと思うんだが.で,路線による競争をしながら(まぁ,パサールカードの共通利用くらいはやって欲しいが)お客さんにとっていいサービスを展開してくれたら本当は最高なんだけどね.「やってやる」って言う方がいらっしゃれば,直メール下さい.支援機関を紹介しますw.