静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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考え方とプロセス


 著作権を保護することは重要なことであるが、そのために使い勝手が犠牲になったり、消費者に余計な負担をかけることがあってはならない。にもかかわらず、著作権保護という錦の御旗を立てて、自分たちの目先の利益にこだわり、インターネット時代の音楽ビジネスのあり方を見誤っている。そもそも、消費者に支持されないサービスや産業に明るい未来があるわけがない。
日本のレコード産業界はどこへ行くつもりなのか
 自分がマカーでなおかつiPod使いだからこんな問題に興味があるって言う事は否定できないんだが(まぁ、6/15・・・って今日からか、ヨーロッパでのiTMSのサービスインは)、これって音楽業界だけに限らず、色んな業界にとって共通して言えるんじゃないのかな?って思う。確かに知財の重要性を守らなくっちゃならないし、それを侵害しちゃならんって言うのはある。だけど、「そこからスタートする」って言うものも同時に存在するって言う気がするわけなんだが。
 でも、これって「どこに価値を置くのか」って言う認識が色んなアクターの間で違っているが故に発生する問題だと思うわけで。個々の企業の価値なのかそれとも業界の価値なのか、ユーザーの価値なのか、それとも、社会全体の価値なのか、って言う所の認識の違いなんじゃないのかな、って。
 個人的にはやっぱり「社会全体の価値」ってもんを最上に置くべきなんじゃないのか?って思うし(当然だけど、その価値ってのはある特定の人間が決めるもんじゃ無いって思う。様々なアクターが同じアリーナに立って決めるべき問題)、個々の企業の中には「こんな状況じゃダメだYO!」って思っている人もいるやもしれん。だけど、結局組織に居る以上、組織の決定に反抗する事ぁ出来ないってワケで。やっぱり上の人の考え方をどーにかしなくちゃならん、って言うのが最大の問題なんだろうねぇ。
 まぁ、変な話ではあるんだが、それこそ「信頼するに値する数値」を「適切な理論」で展開する事によって「いやいや、こーした方が企業の価値(収益だけじゃないっす)も上がりますし、消費者の利益にもなりますし、全体としてプラスの方向になりますよ」って言う事が出来るんじゃないのかな?って思うんだけど、結局何だかんだ言ってiTMSが日本でまだサービスインしてないって言う現状や、他にも色んな知的財産関係のインフラが出来てないって言う部分は色々と指摘できるわけで。
 少なくとも、おいらにとってこの手の問題も生暖かくヲチするターゲットなんだよなぁ。