静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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問題発見

 昨日書いた話の続きとして読んで頂ければこれ幸い。しかしまぁ、今日はマジ眠いよ。
 色んな得意技を持っている人が、それぞれの得意技を使って問題解決に当たる方向性の必要性を書いたんだけど、問題は「何とかしたい」って言う想いをどうやって引き出すか、って言う所になるんじゃないのかな?って思う。少なくともおいらみたいなリーマンは少なくとも「昼間は地域に居ない」訳で、基本的にはその土地との紐帯は「先祖代々そこに住んでいる」って言う人を除けば絶対的に少ないって思う。ましてや、転勤族って言われる人なんかは辞令1本で引っ越したりするわけで、「ここで骨を埋める」って言う覚悟を持っている人でも無い限りはそこに残るなんて言う事ぁしないだろうって思うし、「まぁ、あとン年ここに居れば○○へ帰れるな」って言うのが実際の所なんだろうねぇ。まぁ、子供なんかはそうじゃないって思うんだけど。
 じゃぁ、誰がその「何とかしたい」って言う主なアクターになってくるのか?ってことを考えると、それはやっぱり「引っ越ししたくても出来ない人」、言葉を悪くすれば「地元と一蓮托生」な人な訳で。それこそ、今では「成功例」として手垢のつきまくっている長浜の事例を良く見ると良い。
 長浜のまちづくりのアクターは誰だったのか?はっきり言えば地元の商店主連中であり、そこまで彼らを動かしたのは「最近さっぱり客来ねぇなぁ」って言う、自己チューそのものの考えである。でも、おいらはその自己チューを否定しないし、その自己チューが無かったらマジで救いようの無い状況になっていたって言うわけで。話では1時間でどれだけの人が通るのか、って事を見ていたら犬が3匹しか通らなかったらしいし。
 少なくとも、その根底にあるもが何であっても「何とかしたい」って思う事が最初のスタートになる訳で。んじゃぁ、「何とかしたい」って言う意識をどうやって創っていくのか、それが問題だと思っている。まぁ、おいらみたいに仕事を通して「まちづくり」に興味を持ち、「まちづくり」と言う狭い範囲の問題ではなく、そのバックヤードに興味を持つようになったって言う変人は確かに居るだろうけど、やっぱそこは「変人」の「変人」たる所以で、普通はそんなに居ないって考えた方が早いと思う。・・・おっと、これは雑談レベルの話。
 真面目に考えてみると、地縁的な組織で物事をどうにか考えるって言うよりも、個人の興味関心の中から問題を発掘する方が「問題発見」にとっては役立つんじゃないのかな?って思う。まぁ、実際に今はNPOって言う組織体がその役目を果たしているって言うように思っているんだが、やっぱり「敷居は高い」って思うし、やっぱりそこまでは・・・って言う人も多いんじゃないのかなって思う。そんな人たちの意識をどうやって動かしていくのか、って言うのが問題としてあるんじゃないか。
 あと、もう一つ言えるのが「企業」って言うアクターをどう考えるのか?って言う部分だと思う。まぁ、実際に色んな企業間の団体が存在しているし、それによって動く事は可能なんじゃないのか?って思う反面、果たしてそれらの組織が本当に「地域の問題解決」に貢献できるのか?って言うように思っている。いや、「地域の問題解決をしてない」って言い切る積もりは毛頭無い。個々の企業間のやりとりによって企業内に存在するテクニカルな問題を解決する事によって、結果として地域への貢献が出来るって言うのは分かっている。だが、そこから先をどう考えるのか?って言う部分な訳で。
 まぁ、CSRって言う言葉が流行っているって言うのもあるんだが、企業が「社会」って言うものをどう捉えるのか?って言う部分になってくるんじゃないのだろうか。確実に利益を上げるようにすること、それはそれで最大のミッションであり、これが出来ない以上CSRを積極的に推進したって意味がない。そーゆーのは「本末転倒」って言いますけどねw。地域に存在する企業が地域に対してどのように行動するか、ボランティアとかじゃそーゆーのじゃなくって、本業をどうやって盛り上げていくのか、そして、本業を盛り上げるプロセスの中で、どのように地域との関係を築くのか、それを本気で考えなくてはならないんじゃないのかな、って思う。その中で地域にどのような問題があるのかを認識することができるんじゃないのだろうか。