静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

西牟婁振興局の取り組みを真面目に考える。

 で、もう一度よぉ〜〜〜くこのウェブサイトを見直して色々と考えてみると、かなり必死な感じが伝わってくるのは確かな所です。ネタ半分で考えるのには勿体ないような気がしますので、こっちも本気で考えてみようと思いますです。はい。皆さんから頂いたコメントへのResponceも兼ねています。


趣旨
「現在、私達はPRを行う対象を絞ることで、より魅力的なPRを
行うことができるのではないかと考えています。」
そこで今回、この新しい手法により西牟婁地域のPRを行うことになりました。
今回行っているアンケートは、今後の県の取り組みの参考とさせて頂きますので、
趣旨をご理解の上、ご協力よろしくお願いします。
活動
「観光PRに限らず、地域の活性化に繋がる活動を検討し、実施しています。」
今回の活動は、現在若者の関心が高いとされる、アニメを使ったPRを行い、
その効果を調査しデータを収集するものです。

 確かにその通りだと思います<PR対象の絞り込み。実際にこのBlogでも取り上げた事のある「オレオレ詐欺防止啓発CM by静岡県」なんかは確かにネタこそ普遍的なものであるとは言え、その手法に関しては「静岡から見た大阪のイメージ」って言うものがあるワケで。まぁ、方法とネタのポジションが逆転しているとは言え、大阪弁をしゃべるおばはん、と言う事でPR対象を絞り込んでいる事になるのかと思います。で、この西牟婁振興局さんの場合には対外的にCLANNADのキャラクターを使って、PR対象をヲタ相手にしているワケなんですが・・・正直、これは一体どうなんでしょう?と思う部分があるワケで。ただ単に「萌え〜〜」とか言うようなヲタが和歌山に観光に行くきゃないって思いますし。何で「ヲタを西牟婁に呼ばなくてはならないのか?」と言う理論的な弱さがあるって言う部分はぱっと見では存在するのではないかと思います。
 ですが、CLANNADをやった事ある方で、件のウェブページを見た人・・・思い出すシーンありませんか?汐を連れて主人公父の実家に遊びに行ったシーン。田舎の電車に乗って、向日葵の咲いている所で一緒に遊んで、そして、海が見える丘があるって言うシーン。ひょっとしたらそこの繋がりなんじゃないのかな?って個人的には思っているワケなんですが。まぁ、似たような風景なら西伊豆にもあるんだけどな。少しでも色んな人に来て貰って、自分達の暮らしがある所を見て欲しい、そんな想いはモニタの向こうからひしひしと伝わってきます。そーゆー面では、Air(アニメ版の方でよろしく)も一つの選択肢であるとCommentを頂いたぽあろさんと同様に思うんですが、CLANNADと言う作品が扱ったテーマである所の「家族の絆」って言う所を前に押し出すと言う方向なのかな、と思っています。でも、このようなサイトを作る事と言う伺いを回した担当者の方と、その伺いに決裁印を押したエライ人には敬意を払いたいと思いますし、おいらもやってみたいなぁ・・・などと。「ことりとはじめる新規創業」とか、「経営革新、さくらと一緒!お兄ちゃん、がんばって!」・・・⊂⌒〜⊃*。Д。)-зムッハー。(何故D.C.のキャラなのか?それは('A`)シラネ)
 コピペ大臣さんの指摘の中に「このキャラクタが好きな層と国内旅行が好きな層とが合致するとは思えません。」とありますが、個人的には「きっかけがない」だけの話だと思います。例えば、「おねがい」シリーズで有名になった大糸線海ノ口駅や木崎湖周辺への「聖地巡礼」は、その作品のファンなら一度は行ってみたいと思うわけですし(つーか、おいらも行きました。青春18きっぷで)、本当はどっか行ってみたいけどきっかけが無いから行かない、って言うレヴェルの話なのではないかな?って思っています。まぁ、感覚としては大河ドラマの舞台になっている所に多くの人が行きたがる、って言うのとそう大差は無いって思います、って言うかメンタリティは一緒かと。
 生タソさんの指摘、どこのバス会社かって言うのは大体分かりますが(苦笑)。行政の地域セールスって言う事から考えると、実はゲームメーカーやアニメーション制作会社への宣伝って言うのもありだと思うわけです。それこそ、真面目に製薬会社の研究所やバイオベンチャーを誘致するって言うのもありなんでしょうけど、結局それではアリーナが狭くなってしまうって思うんです。問題は、「その地域を好きになってくれる人をどれだけ多く創るのか?」って言う所になってくるかと思うんですわ。確かに住む人にとって最適化された地域作りをしなくちゃならないって言うのが大前提ではあるんですけど、問題はその「地域の中だけで閉じこもってしまう」って言う所にあるような気もしないのではないかと思います。その地域の中に、外から来る人がどれだけの風を運んでくるのか、そして、どれだけお金を落とすのか、って事も重要ではないでしょうか。そんな中で今回の西牟婁振興局の取り組み、ただ単に「和歌山県は何をやっているんだ」と祭りの観点でものを見るのではなく、取り組み手法と言う面からも見ていく事が必要かと思います。三番蔵は静岡県関係者ですが、和歌山県西牟婁振興局の取り組みを応援します。
 幾つかの方策をおいらなりに考えてみました。
 1.CLANNADを創る上でのイメージとなった、とKeyの中の人に発言をさせる。
 2.アニメーション化するんだったら、西牟婁振興局、つーか和歌山県ははKeyに対して協力を惜しまない。
 3.地域内の広報でも積極的にCLANNADのキャラクターを使う。
てな所でしょうか。