(6)萌え産業の脆弱性

　いや、そんな偉そうな事は書きません。と言うか、「萌え産業」に関して思っている事を。
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　色々とこのBlogでもネタにしてきた熱海市の「もえるーむ」、ライブドアの「萌えローン」、全日空の「CAフィギュア」、トミーテックの「鉄道むすめ」、そして今回の.tvのキャンセル騒動やら何やら。Blogを書く身としては「ネタには困らない」（つーか自分も積極的にこの分野は参与観察してるしｗ）ですし、乗せられているのを理解して楽しんでは居るんですが、基本的に「どうもいい金蔓」としてしか見られていないのでは？と思うんですわ。まぁ、論文書けるのであれば書いてみたいって思うんですけど、依拠するディシプリンがどこにあるのか？って事を考えると正直うなってしまう部分があるんですけどねｗ、ってこれは関係ないかｗ。
　商売として成り立つのはいいと思いますし、「萌え」と言う言葉を人前で使えるようになったって言うのは正直歓迎する部分もあるんですが（えー、果たして健全な市場が形成されているのか？って言うように考えると果たしてどうなのかな？って思う所があります。
　今回の7.30問題に関して言えばまだ(株)フロンティアワークスからはどのような対処を行うかの回答は無い訳で。で、どんな会社なのか？と思ってググってみると・・・あれ？会社案内無いじゃん。会社の公式ホームページを見ても、会社概要に関するリンクが無い訳で。で、結局ここを見ないと会社概要が出てこない。果たしてまともな情報開示を行えるのか？と言えば、正直どうなのかなぁって思う訳で。だって、少なくとも自社ドメインでホームページ持っているのに、親会社の中に会社概要が出ているって言うのはちょっとね・・・と思ってしまいます。それか、何か公開したくないって言う後ろめたいものがあるのでしょうか・・・って言われても正直仕方ない部分はあるのではないかと。
　そして、ライブドアの「萌えローン」。まぁ、これは消費者金融と言う「高利貸し」の本質を隠すために某社がチワワを使ってみたりとかって言うのと同じ流れになってくるとは思うんですが、見事なまでに「だまし」だと思うんです。まぁ、消費者金融に関しては「○○ファイナンシャルグループ」とか言って「安心感」を醸し出そうとしているのも、おまーら必　死　だ　な (´,_ゝ｀)プ って思ってしまうんですけど。
　で、もえるーむ。正直何も言いたくありません。目の付け所はいいんだろうけど、何か安易な方向へ走っているような気がしないのではないかと思うわけで。
　結局「簡単に金を稼ぎたい」って言うのが見え見えなんですよね。いや、金を稼ぐのが悪いって言う訳じゃありません。けど、「金を稼ぐ」ってそんなに簡単なのかな？って思う訳で。おいらの従兄弟がやっているラーメン屋だって、開店までにはそれこそ相当な苦労があったと思いますし、実際に開店してもこの夏の糞暑い最中に厨房に入ってラーメンを作るなんて言うのはちょっとやそっとじゃ出来ない訳で。少なくとも俺にはできません。そんな苦労をして金って稼ぐもんだと思うんです。
　で、その稼いだ金を自分の欲望のままに使ってしまう人間がここに居る訳で。確かに独身者は可処分所得が高いですから、普通だったら「こんなもん買わねぇよ」って言うものに対して金を払う。まぁ、価値観はそれぞれですし、他人がどんなものに金を使おうと「他人は他人だから関係ないね」って言う所があるのはあります。けど、正直ヤフオクで流れている今回のチケット落札価格を見ると「一体何考えているんだ？」って言うものもある訳で。
　一体何がどうなっているのか、正直分からないって言うのが実際の所な訳で。感覚としてつかんでいるのはあるんですが、果たしてそれを理論化して筋道を立てるって言うと、一体どんなところから攻めていけばいいのか、って言うのが分からなくなってくるんですよね。
　確かに見た目の「市場」は形成されていると思いますし、その市場は一応順調に回っていると思います。ですが、その市場の背景に存在する「萌え」と言うものの概念がまだ明確になっていない（言葉としての定義はある程度確立しているとは思うのですが）と思いますし、売り手も買い手もまだまだ未熟なんじゃないのかな？って思うんですわ。だから何？って言われても正直困ってしまうんですけど。
　将来的には大きな可能性があるだけに、売り手も買い手ももっとある面成熟しないと「萌え」と言うものの根底にあるものの大きさに気づかないで表層だけのブームで終わってしまうような気がするんですが・・・。