静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

富士宮駅1047→東京駅1413 富士宮線(JRバス関東)


 富士宮と言うと有名なのは「富士宮焼きそば」である。最近では東京などから観光客が多く来ると言う。そして、やっぱり「富士山の雪解け水」も美味しい。
 草薙から東海道本線身延線を乗り継いでこの富士宮へやってきた。焼きそばは残念ながら時間的に早すぎたので食する事は出来なかったが、商店街を抜けた所でわき水を発見。
 早速持ってきたペットボトルに汲んで取りあえず飲む。マジで美味しい。そして、もう一度ペットボトルに汲み、今度はきっちりとキャップをして駅へと戻る。そう、一度乗りたかった富士宮東京線に乗るために。

 この富士宮東京線、JRバス関東富士急静岡バスの共同運行路線であり、特にJRバスに関しては2クラス制となっている珍しい路線である。折角乗るのであれば、と言う事でプラス500円で「Gシート」を奮発。
 乗車した富士宮駅発1047の便はJRバス関東の東京支店の方が担当。運行ダイヤを見ると、東京始発の便で富士宮まで来て、1時間程の休憩で再び東京へ戻る行路。結構大変な行路かもしれない。
 早速Gシートに体を預けると、夜行便に運用されるもほどリクライニングはしないものの、やはり特別料金を取るだけの事はある。

 富士宮駅を出ると、富士宮市役所で乗客を乗せ、その後は139号バイパスから西富士道路を通って富士ICへ。富士ICは東名高速線側ではなく、一般路線バスが入る方に入るので注意は必要かもしれない。この段階で一般席はほぼ満席になっているが、前方に6席ほどあるGシートは自分ともう一人以外は全て空席。確かに500円と言う追加料金が必要と言うのは多少ハードルが高いかもしれない。
 だが、混んでいる便を東京駅で何回か見たときにはGシートまでも全て満席になっていると言う事が何回となくあった事を付記しておきたい。

 しかし、考えてみればこの富士宮東京線が運行された、と言うのは不思議な話である。今から20年程前には東名高速線にも「東名富士行」と言うのが存在しており、一応の需要が存在していると言うのは確かにあるかもしれないし、自分が乗ったこの便もほぼ満席(一般席は)に近かった。
 確かに富士宮の場合には東京へ直行できる交通機関が存在しなかったと言うのがあった上に、企業の工場も存在しているので、その需要を富士急静岡バスJRバス関東が発掘した、それが実際の所になるのではないだろうか。尤も、東京口では富士急行JRバス関東河口湖行を既に運行しており、その実績が存在していたと言うのもあるのかと思う。また、富士急行自身が中央高速線での高速バス運行の実績を持っている事もあるのではないか。
 東名高速に入れば、足柄SAで休憩し、東名江田ではなく何故か東名向が丘に停車し、霞ヶ関、東京駅日本橋口に停車。
 首都高速で渋滞にはまってしまい、結果として1時間ほど遅延しての到着になってしまったが、快適なGシートに座って本を読みながら、であったので比較的苦にならなかった。
 願わくは清水・静岡方面へも・・・ダメですか?