静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「キミは何テラバイト?」を聴いて

 まぁ、C68で連れ@同僚が買って来た企業系CDの中で↑のがあって。何故か2枚持っているって言うので「じゃ、俺買うわ」って言う事で買ったのが今週あたり。で、何だかんだで流して聴いていたんだが、はじめは「電波系の曲だろ」って言う事で流して聴いてたんだけど、昨日の夜、寝しなにiPodminiで聴いていたら何か・・・「この曲の主人公、すげー愛おしい」って思ったわけで。
 ・・・擬人化かよ?
 まぁ、それも好きなんだがそーゆー意味ではない。まぁ、取りあえず歌詞を見て欲しい。「アキバ系かよ!」と言う先入観は一旦捨てた上で。歌詞はここ
 ネタバレをしてしまえば「パソコンの側から見たユーザーへの応援歌」的なもんだと思うんですよ。まぁ、愛だの恋いだの、って言う歌は古今東西様々にある訳なんだが、こんな歌詞はちょっと見た事がない訳で。そんな分でも珍しいなぁって思う所を感じたのが一つ、あともう一つは「パソコンとかが幾ら発展しても、結局は人間をサポートするものでしかない」って言う事を高らかに歌っているところ。まぁ、アキバ系ヲタに「おまーら、引きこもってネットばっかやってねーで、少しは人間らしい事しろよ」って言うような呼びかけをしているような気がする。
 確かにそうなんだよな。
 あくまでもパソコンって言う「道具」そのものに愛着はわくわけで。そりゃぁ、毎日仕事で使っていたりとか、論文をこいつで書いたりとか。道具と一緒に潜り抜けてきた歴史って言うものが「モノへの想い」って言うものを高めるって思う。けど、それは「モノ」そのものに対する想いではなく、「モノ」がある空間や時間に対する想いなんじゃないのかな?って思う。例えば歌詞のこんな部分。(歌詞引用が宜しくないのであれば、直メールをお願いします>関係者各位)


呼び覚ましてよ 幼いころの記憶
自転車 夕焼け 失くしたボール
きっとどこかで眠っているけれど
胸のキャッシュは見失いがち
「キミは何テラバイト?」歌詞 -■音響・声優事務所 Sham.Studio(8/24確認)
 確かにそうなんだよなぁ。おいらもガキの頃って言うのは今でもかなり覚えているし、今でもビジュアルやその空気までも明確に思い出す事ができる。けど、それでも「思い出せない」事って言うのは確かにある。けど、それがある一瞬に目の前に浮かんできたりするって言う事は確かにある訳で。その記憶を呼び起こすためのトリガーは正直な話一体何なのかは分からない。まぁ、パソコンで言えば「ハードディスクに入っているけど、普段は滅多に使わないファイルなので呼び出すのに時間がかかってしまう」って言う所か。
 確かに物事を正確に記憶しておく事とかは正直叶わない。けど、その生きている間に色々経験するあらゆる事象や、その背景、その事象に関わる五感の感覚。そして、そこから考え出される様々な自分なりの考え方や生き方って言うものは、例えパソコンがどんなに発達したとしても、それは絶対に人間にはかなう事はないと思う。
 それが故の「キミは何テラバイト?」ではないのかと思うわけで。