静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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研修生活3日目

 あと2日で研修も終わってしまうんだな、って思うとちょっと残念な倉庫番です。
 今日の研修内容は「商業」と「まちづくり」の面からの「地域資源の活用方法」って言う事だったんですが・・・う〜ん、こういう問題って言うのは自分のような立場の人間からしてみた場合には「消費者サイド」からの参加しか出来ないのかな?って思いながらも、先生の講義内容に「本当にそうなの?」なんて言うように思って聞いていたりしました。
 と言うのも、「中心市街地の再活性化は絶対に必要だ」と言うのが先生の持論だったんですわ。中心市街地の再活性化に税金を投入して地域の資産価値を全般的に向上させ、それによって税収を増加させる、って言う方向なんですが、さて、これってモデル化出来る事なのかな?って思うわけで。
 静岡県内で言えば、確かに清水や焼津、藤枝って言った所ではそんな手法も可能だと思うんですよ、実際の所は。だけど、どう考えてもその手法が成り立たない地域って言うのもこれまたある。いわゆる「中心市街地」に相当する場所が無い所って言うのも存在する訳ですし、中心市街地が仮にあったとしても「てこ入れ不可能」って言う所もあるにはあるんですよね。確かに先生の持論を否定する訳じゃないんですが。
 ロードサイド店や郊外の大規模小売店舗が「中心核」を形成しているって言う地域もある訳で、何でそうなったのか、って言う事を考えれば情報通信技術の発達によって、情報そのものが「マス情報」から「ニッチ情報」に細分化されて来たんじゃね?って言う所があります。で、その「ニッチ情報」の伝達経路ってものが完全にパーソナルなものになっているって言う部分で。それこそAmazonに頼めば(発売日当日に届くかどうかは別として)欲しいモノが都会に行かず手に入るようになって居る訳ですし。そんな中で、よほどのセレクトショップとして顧客のハートをがっちり掴んでいる(死語)になっているようなお店でなくては確実に買いにお客さんが来ないって言うのはあるんじゃないかと・・・あれ?セレクトショップは顧客が多い所で無いと成り立たないか。まぁ、そこらへんは別の話として。
 そう思うと、今の商業が抱える問題って言うのは「中小商業者側」の観点から見た問題にしか過ぎないんじゃね?などとふと思ってしまうんです。確かに「中小商業者側」の観点は必要ですが、それ以上にやはり「税金の投資効果」って言う事を考えると、「どっちの顔を見るべきか」って言うのがあるんですよね。すなわち、「様々な政策の中での優先順位」って言うのをどう考えているのかって所。
 一概にどっちがいい、悪いって言う事を言う事は正直な話できませんが、あくまで「今の状況の中での最適解」でやって行くしかないような気がしないでも。難しい所ですな・・・。