静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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浜松駅1630→新宿西口2042 超特急 渋谷・新宿ライナー浜松6号


車両 :京王バス東 世田谷営業所 K50705号車
乗務員:京王バス東 世田谷営業所
 浜松出張に来たとき時々見かける京王バスの「渋谷・新宿ライナー浜松号」。乗ってはみたいと思いながらも静岡在住の自分にとっては縁のない系統であった。しかし、何という皮肉なのであろうか、急な浜松出張のおかげで乗る事が出来た。本来ならばJRバス関東便の駿府ライナー8号で新宿を目指す予定ではあった。

 銀に緑の遠鉄バスとはまた違った塗り分け。確かに浜松駅前で見るのは違和感を感じるものの、運行を開始してから早くも半年が経過しており、乗客数も約20名と比較的好調なようである。社番に関しては乗車前にその付番規則は分からなかったのだが、後で調べてみると今年(2007年)導入の新車である。

「足下が狭い」と京王バスの車両に関しては周囲から脅されていたものの、実際に乗ってみると38人乗り。流石に楽座シートとまでは行かないが、しずてつ車と同等な椅子を用いており、4時間と言う比較的長い路線であっても疲れる事は無さそうだ。そして定刻、1630に浜松駅を発車する。
 その後、浜松インターに停車してからは一路新宿を目指してひた走る。車窓は何度も運転している東名高速道路の風景。だが、今日は自分の運転ではなく、ましてや浜松静岡間で乗るJR東海バスの車両ではない。そう思うと非常に新鮮な感覚を覚えるのは気のせいだろうか。
 浜松駅を出て約40分ほどで最初の休憩地である牧之原SAに到着し、10分間の休憩。

 西の空に沈む夕陽が白い車体をオレンジに染める。牧之原SAはそれこそ何度も来ているが、毎回売店で川根茶を買っている。今回もいつものようにお茶を買って長距離ドライブに備える。
 牧之原台地をアップダウンしながら抜ければ東名吉田。大井川を渡れば志太平野を東に向かう。そして、日本坂トンネルをくぐって東名静岡を抜ければ我がホームグランドである草薙のまちを眼下に見下ろす。

 「行ってきます」
 そう心の中でつぶやきながら東に向かう。取り合えす仕事の事は一旦忘れて、この間買った本を読み直しながら音楽を聴きつつのんびりと過ごす。そのうちに富士川を渡ってしまう。すると、空が夕焼け空から低くたれ込めた曇天に一気に変わる。いかにも泣き出しそうな空ではあるが・・・路面を見ると雨は降ってない。夕焼け空を再び見る事が能わない間に2回目の休憩である足柄SAに到着。外はすでに宵闇の最中。

 いつもと同じ停車場所、だけど車両は違うし既に宵闇。違和感を感じずにはいられないものの、取りあえず写真を撮ってみたがやはり厳しい。写真を撮るのを諦め、今夜に備えてしばしの仮眠を取る事にする。
***
 気が付けば東京の目映いネオンの中を走っている。既に首都高速に入ったのであろうか。
 大橋ランプで首都高を降り、渋谷マークシティーで半分以上のお客さんを降ろした後、新宿西口着。約4時間の前奏曲は何事も無く無事に終わった。
 後輩に迎えられ、新宿西口BTの乗り場に向かうと福岡に向かう「はかた号」がそこに白い車体を横たえていた。

 一度は乗ってみたいと思いながらも、まだその願いは果たされていない。いや、それ以上に西鉄独特の行き先表示をこの東京で見て何故か「懐かしい」と思ってしまった。その前にはJRバスの諏訪方面行きの便も見かけていた。その後、後輩と軽く夕食を取りながら打合せをして、今回のツアー出発地である新宿駅新南口へと向かう。


お断り
 今回の乗車ログは日曜日分にまとめて記載します。