静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

いい方向へ回れば幸い。

 ヲタっぽい話になってしまって恐縮なんですが、色々と面白い動きだと思うので紹介してみたり。


 人気テレビアニメ「true tears(トゥルー・ティアーズ)」の舞台として注目されている南砺市城端地域のJR城端駅に、ファンが自由に書き込むノートが置かれ、来訪者の交流が広がっている。
 ノートは先月下旬に訪れた富山市の男性が同駅構内にある城端観光協会の職員に依頼し、今月初めに置かれた。同協会は、作品を手掛ける同市城端(新町)の映像制作会社「ピーエーワークス」から提供されたパネルなども展示し、構内の一画が「true tears」コーナーとなっている。
 ノートの冒頭には、ファンが書き込みを通じてコミュニケーションを深めることや、町巡りをする時にマナーを守ることなどが書かれている。大阪、埼玉などから訪れたファンが、町並みの印象などを書きつづり、イラストも描かれている。先週末に訪れた金沢市の二十二歳と十九歳の大学生二人組は「初めて城端に来た。アニメと同じ町並みがあって写真をたくさん撮った。感激です」と語り、ノートに書き込んでいた。同協会の健名史朗専務理事は「若者が次々と訪れ喜んでいる。作品上映会などのイベントも考えたい」と言う。貸し自転車を置いてほしいとの希望もあり「ファンの声に耳を傾け、検討したい」としている。
アニメ「true tears」舞台でファン交流 南砺・城端駅にノート■3/13 北日本新聞社
 昨日の日記の繋がりと言うか何と言うか。
 結局思うのは「好きなものでまちづくりに参加する」って言う視点なのかな、って言う所かと。ここの一度行ってみたい所ではあるんですが、一番最初に「富山市の男性が同駅構内にある城端観光協会の職員に依頼し、今月初めに置かれた。」って言う所がミソだと思うのです。特に「まちづくり」とかそんな部分を考えて、って言う事ではないのですが、結果として「外部の観点から」町の持っている資産を見いだし、それを核にして地域の活性化に動き出しているって言う部分なんじゃないかなと思う所で。
 あと、このケースで注目すべきなのは「ピーエーワークス」と言う地元企業が制作をしている所なんじゃないのかな、って思います。この会社に関して紹介されたニュースを見る事が出来たのですが、社長さんの話を聞く限り「本当にこういう会社を支援したい」って思わせてくれるような会社なんですよね。最初の1年間は給料は安くても「人材を育てる」と言う観点から色々と従業員に対して支援を行っていると言う訳で。んで、この会社は市が運営するインキュベートセンターに入居している訳ですから、恐らく何らかの形で県や市からも支援はしているのかなと思いますが(特に経営的な面に関して)。
 とかく、アニメとか言うと「ヲタが見るもの」と言うような話になってきてしまいますが、その制作会社が持っている資産って言うかコンテンツと言うのは、やっぱり地域にとっては「重要な資源」になりうるのでは?と思います。どうしても「地域資源」って言うと「一次産業」に偏した物の見方をしてしまいますが、実際に大事なのは「外部の視点」から見たときに「他の地域にないもの」をどうやって見出し、「核として」もり立てていく事ができるのか?って言う事になるんじゃないのかなって思う所で。
 その例でもう一つ面白いと思うものを挙げてみましょう。

 浜松商工会議所が浜松地区(浜松市湖西市新居町)の特産品や優れた技術などを広く内外にアピールしようと制定した浜松地域ブランド「やらまいか浜松」の第3回認定品が決まり、認定証授与式が11日、浜松市内で開かれた。本年度は11品目が認定され、平成17年度に認定を受けてこのほど更新を済ませた34品目、18年度認定の23品目と合わせ、認定品は68品目になった。
 本年度は30品目の応募があり、選考委員が審査した。御室健一郎会頭は「いずれの品もこだわりがあり、卓越した品質を持つ浜松らしさがあふれる一品。これまで以上に全国や海外で浜松の名前とともに展開していくことを期待する」とあいさつし、各代表に認定証を手渡した。浜松地域ブランド創出特別委員会の神谷竹彦委員長は「地場力の向上に向け、仲間として一緒に活動していこう」と呼び掛けた。
 第3回認定品目は次の通り。
 エレクトロライフ(イノベーティブ・デザイン&テクノロジー)入妻の佃煮(入妻中村義雄商店)奥浜名湖竜神伝説ハムグルメセット八千代の森(すぎもとミート)布橋の雪(田町梅月)天竜茶(天竜茶振興協会)三方原馬鈴薯(JAとぴあ浜松)浜北次郎柿(同)みかん蜂蜜(長坂養蜂場)遠州綿紬(ぬくもり工房)やら米か(浜松地域特別栽培米研究会)はままつ地ビール工房マイン・シュロス(浜松アクトビールコーポレーション)
地域ブランド「やらまいか浜松」 新たに11品目 ■静岡新聞 3/13確認
 この手の話題で静岡市内のものが紹介できないのが非常に心苦しい所なのですが、注目すべきは「エレクトロライフ」と言う商品なんじゃないのかな?って思います。技術的に細かい所は専門家ではないので分からない部分もあるのですが、他の製品が第1次産業やそれをベースにした第3次産業であるのに対して、と言う事です。流石浜松らしいやって言うように思いましたね。
 個人的に思うのは、確かに「地域資源」としてのB級グルメって言うのも面白い取り組みであると思う所もあるのですが、それは基本的に「取っつきやすいからじゃね?」って思う所があるんですよね。動員数を向上する事は確かに容易ではあるのですが、果たして「そこに行かないと食べる事が出来ない」って言うのがいつまで続くのか、そして、飽きやすいマスコミがどこまでその話題で食いついてくれるのか?って言う所なんです。何か話だと某H県の方ではいわゆるメディアが「現地で食べられてない」ものを「現地の名物」として売り出そうとするような事をしているようで、とあるバス会社の中の人が完全に「そんなもんでいいのか?」とかなり憤慨しているって言う話もあるとか。
 浜松は特殊なケース、と言われればそれまでなんでしょうけど、「どうやって『自分たちの地域』を掘り起こすのか?」って言う事を考えることや、その「人をどうやって育てるのか?」って言う事も同時に考えていかないと・・・って思う所でしょうね。
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 さて、そう言えば北陸ドリーム名古屋号って一体いつから運行開始でしたっけ?
 折角城端に行くのだったら、新路線使いたいですからね(結局それかいw