静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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これだから政治は・・・。

 あんまり政治の事は書きたくないのですが、流石にこれはどうかと。


政府は19日、日銀副総裁に元理事の白川方明氏(58)と、審議委員の西村清彦氏(54)を20日付で任命することを持ち回り閣議で決めた。
 日銀総裁の候補として国会に提示した副総裁の武藤敏郎氏(64)、国際協力銀行の田波耕治総裁(68)は、民主党などの反対で参院の同意が得られず、日銀総裁は戦後初めて空席となった。総裁不在が長引けば、国際的な政策協調などに支障が出る可能性がある。
 日銀の新体制は白川氏を総裁代行として発足する。副総裁になる西村氏の後任の審議委員も決まっておらず、日銀は金融政策の決定権を持つ政策委員9人(総裁、副総裁2人、審議委員6人)のうち2人を欠き、7人で業務を運営する。
 福井俊彦総裁と武藤副総裁、岩田一政副総裁は、5年間の任期を終え退任した。
 福井総裁は19日夜、最後の記者会見を開き、与野党の対立で後任が空席になったことについて「歴史的に極めて異例で残念だ。2人の副総裁には負荷がかかるが、日銀のエンジンをしっかり駆動させてほしい」と述べた。
総裁空席で新体制発足へ 日銀、白川副総裁が代行静岡新聞 3/19
 与野党の対立、って言う事は分からなくはないのですが、だからと言って日銀総裁を空席にしてしまうのはどう言う了見なんだ?って思いますがね。それこそ対外的に重要なポストであるのは間違い無い所ですし、政治とはある程度離れた場所で日本の経済的な価値を維持する重要なポジションなんでしょうけど。んで、民主党はこう言っているみたいです。

党は「大蔵省、財務省出身と日銀出身とのタスキ掛け人事。財務省にとって日銀総裁は究極の天下り先」(鳩山由紀夫幹事長)として、総裁人事には不同意と決定していた。
日銀総裁人事、民主党などの反対で参院本会議で不同意に 衆院では同意民主党 3/19
 こ れ は ひ ど い 、本当の意味で。
 極端に言えば「天下りは何でも反対」って言う事なんでしょうか。もし、そうだとしたら「何で天下りが批判を受けているのか」って言う事の意味を理解してないんじゃないか?って思う所なんじゃないかと。ロクに仕事もしてない役人が天下って「○○協会」とかの役員ポストに就任し、そこでまたもや退職金をがっぽり貰って次の団体に行く、って言う行為が批判を受けるべき「天下り」であって、日銀総裁って言うのはそんな「批判を受けるべき天下り」とは違うんじゃね?って思う所なんですよね。それこそ、大蔵省や財務省の中の「業務の流れ」をよく知ってないと勤まらないポジションだとは思いますし、民間出身者がいきなり就任して一朝一夕に出来る仕事じゃないとは思うんですよね。
 当然、政策面で失敗すれば個人が叩かれるどころの騒ぎではなく、国全体がどうにかなってしまう所がある訳で。そうなってくると、やはり「それ相応の見識を持ち、かつ、実行力のある人」がやらないとならない職務なんじゃないかと思う所なんですわ。そんな中で「仕事が出来る」人であれば総裁に就任してもOKでしょうし、そうじゃなかったらNGって言う考え方になるんじゃなかろうかと思う所なんですよね。
 んまぁ、何を言いたいかって言えば「そのポジションで業務を遂行できるか否か」って言う所で考えるのが本当は正論じゃね?「天下りだから反対」って言うのじゃなくって、って言う所かと。