静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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ムーンライトながら廃止?(補遺)

 おいらのスタンスとしては「現時点では正式な発表でも何でもない」状況である以上、ここで性急に「廃止になる」って騒ぐのはどうなのかなぁ、と思う所で。ただ、週末やシーズン以外は確かに乗客数も少ないですし(実際自分も何回か名古屋→静岡間で乗りました)、代替交通機関がここの所急激に増えているので、後は経理的な問題・JR東日本側の地上設備の問題が解決すれば「廃止」する下地は揃うのかな、と思っています。が、地上設備の問題はそう簡単に解決できるものではありませんし、JR東海373系に新しいデジタル無線取り付け改造も進んでいる事から、そう簡単に「廃止」と言う決定は出せないと思うのです。(と言うか、自社で使わないものをわざわざ取り付けるって言うのは正直どうかと。仮に本気で廃止にするんだったら、ATS-Pも新デジタル無線も2,3本程度にしか取り付けないと思いますが)
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 あと、昨日のエントリでは「代替交通機関」の事は一切書いていませんでした。「倉庫番の事だから高速バスの話も書くだろうJK」と言うようなツッコミも恐らく読まれている皆様の中にあるとは思いますが、どうも個人的には「ながら」と「夜行高速バス」って言うのは別物だと思う頭があるんですよね、静岡ベースで考えた場合。
 ちょいと座席供給数ベースで考えてみます(静岡基準で)。

東京方面
ムーンライトながら 537席/本
ドリーム静岡・浜松号 38席/本
静岡成田空港線 38席/本
関西行
ムーンライトながら 537席/本
京阪神ドリーム静岡号 33席/本
富士山特急線(10/1-) 28席/本
松田特急線(10/1-) 28席/本

どう考えても「ムーンライトながら」の座席供給数には東京方面・関西方面とも及ばないんですよね。まぁ、実際に「ながら」の方は必ずしも全員が静岡から乗るって言う訳でもありませんし、バスはバスで増車が可能だったりしますので単純比較は出来ない所なんですが。むしろ、10/1からに関しては関西方面の座席供給数が多くなっているのがミソなんですけど。
基本的にバスは「事前の予約が必要」ですし、当日の飛び込み乗車はほぼ出来ないのが現実です(自分も一度「ドリーム静岡・浜松号」で泣きましたがw)。それに比べれば「ムーンライトながら」は極端な話、本当に緊急の用事ならば予約なしでも乗れてしまう(本当はダメなんですが)点が強みではあるんですよね。また、使い方としては東京・名古屋からの「最終新幹線に乗り遅れたときの救済手段」的なものが静岡基準で見た場合にはありますので、静岡発着の夜行高速バスとの比較って言うのはあんまり意味がないって思うんです。それこそ、本当に廃止にするのであれば、東京駅や新宿駅を23時台に出発して静岡駅に2:00頃に到着する「駿府ライナー」や「渋谷・新宿ライナー静岡号」と行った昼行系統の深夜便と言ったものが必要になってくるとは思うんですよね。実際、まだそのような便を走らせると言うのは要望レベルとしてはあっても、運転士数が不足しているって言う事を考えると現実的ではないと思う訳で。そうなると、どうも「代替交通機関」として静岡基準で考えた場合にはバスって言うのはあんまり意味をなさないのでは、って思う所もあります。
・・・ただねぇ、「ドリーム静岡・浜松号」や「京阪神ドリーム静岡号」にしても、休前日は満席になる事が多いので、需要そのものはあると思う所だったりします。