静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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何と言うか。


 女性を乱暴するといった「凌辱系」と呼ばれる日本製のゲームソフトがイギリス議会などで問題となったことを受け、パソコンソフト業界の自主審査機関が今後、こうしたソフトの製造・販売を禁止する方針を決めたことが明らかになりました。
(以下略。ソースで確認を)
「凌辱系」ゲーム、製造・販売禁止へ■TBS(5/28確認)
 エロゲが嫌いな訳では無いのですが、陵辱系って言うのは自分の趣味に合わないので全く手出ししてませんが・・・何かこれどっか変じゃないのかな?って思うんですよね。色々な面で(ニュースソースが報道レベル、それもT豚Sってのが気になる所なんですが)。
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 市場の外部要因による規制、これはこれでどんな業界においても出て来る可能性はあるので仕方ない部分は正直ありますし、直接的な原因としてはイギリスの議会や国際人権団体(どんな人権団体か、って言うのは一旦棚上げします)となる訳ですが。けど、問題としてはそこらへんではなく、「コンセンサスを作り得なかった三者の問題」だと思うんですよね。
 要するに、作品を作って売りたいメーカー、販売したい販売店、そして買いたいユーザー、この3者だと思うのです。どんなものであってもそこには「市場」が成立する訳ですし、その「市場」を無視する訳には行かないと思いますので、この手のゲームにしても市場は存在すべきです、と言うか「闇市場」で適切なコントロールが出来ないよりはよっぽどマシと言うか何と言うか。ただ、そこで流れるものが「エロゲ」と言う世間ではおおっぴらに所有を口に出す事が出来ないモノであるので、結局はなかなか意見を言う事が出来ないって言う弱さもあるわけで。
 変な話ですが、自主審査機関が判断するって言うのよりも、三者が「レーティング」なり「ゾーニング」をしっかりと行う、そして「やっちゃならない年齢の人に情報を流さない」「買わせない」と言ったような事を徹底させるのが先なのでは?と思うんですよね。これは何もエロゲだけではなく、所謂レディースコミックに関しても同じだと思う所なんですが。正直言って、普通のエロ本を売っているお店ではその手の本を売っている所には「18歳以下は入るな!」的なオーラを漂わせる店内配置をしているのが多いんですけど、エロゲとかそこらへんに関してはそう言う事をやっている所って言うのは正直多くないのではないかと思う所。確かにフロアで「18歳以下はダメ」って書いてあるんですけど・・・どう見てもスルーして入ってくる事が出来るような感じになっている所って結構多すぎるんですよね。
 おいら的に一番怖いのは、この手のものが「表の市場」から姿を消してしまうって言う所です。所謂「闇市場」に市場が移ったときには、適切なコントロールが出来なくなるって事もありますし、反社会的な存在(要するに893)の資金源になってしまう訳で。結局そこの対策に様々な出費が出て来るわけで、本来使うべき部分に予算配分が成されないと言う事では大きな社会的損失になってしまうのが目に見えます。それだったら、課題山積み、だけども市場を構成する三者で適切なコンセンサスを形成し、適切に市場をコントロール出来るような仕組みを作る事によって(決して大声で言えないものの)適切な市場を作る方が大事なんじゃね?って思う所なんです。
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 規制をすれば確かに楽な部分はあるんでしょう。ですが、その「市場」と言うものの特性を理解しないで「売上上げたい」とかって言う事を言うのは正直どう考えているのかと。常に社会的な視点から見て「じゃぁ、どんなポジションに自分達の市場を置いて、その市場を守るためにはどんな行動をすればいいのか」って言う事を考えないと、エロゲだけに限らず、色んな市場において明日ってものは無いのでは?って思うんですよね〜。正直難しい所ですが。