静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

新・プレミアムドリーム号車両見学会に行ってみた。

 大宮から東北線京浜東北線を乗り継いで東京駅へ。静岡に帰るのでもなく東京駅に行ったのは

 こんな新型車両の見学会をやっている、と言う事なので。恐らく他のBlogでも画像はアップされているとは思いますが、ウチでも枚数挙げてみようと思うところです。
【2階席 スーパーシート

 通常の座席位置はこんな感じ。これが・・・

 こんな感じまで倒れます。

 椅子に座るとこんな感じの視界になります。

 車内を後から前を見るとこんな感じで、

 前から後を見るとこんな感じになります。今までJR系ではJR東海バスのプレミアムシートとJRバス東北の3列HD車の10/11C席にしかついてなかったカーテンが取りつけられるようになりました。(ちなみに夜行便のみ。昼特急運用時には取り外す、と車内で説明をして頂いたJRバス関東の社員の方からお話をお伺いしました。「取り外しも手間ですねぇ」と聞いたら「いや、プレミアム便ですからこれくらいはしますよ」とのこと。)

 1ABC席の足元。ワイパーが設置されてないだけ広いです。JR東海バスの「スーパーシート」設置車の場合ですと、最前列は足元が狭くて仕方無いのですが。

 二人がけの席はこんな感じです。
【1階席 プレミアムシート】

 色はだいぶ落ち着いたエンジ色になりました。座り心地は・・・と言うと、JR東海バスのぷれみあむしーとと同じくらいでしょうか。ちなみに1階席の床は木目調と言うことで、これまたJR東海バスと一緒。

 これはよく考えた、と言うのが足のせを空けると小物入れになっているって言うところ。
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 乗って座っての印象で言うと「何か随分狭い空間に色々詰め込んだなぁ」って言うところです。今までの「スーパーシート」車は2階席9列だったのですが、2010年度新車からは11列。なるほど、そこなんですよね。今まではシートピッチの広さがあったのですが、今回は11列と言うことで、大きな椅子を無理矢理詰め込んでみましたと言うような所になるのではないかと思います。確かにこれだと「通常3列シートの方がいい」って言う意見が出て来るのは仕方無い話かと。
 その上で、JRバスの方に今回のダイヤ改正の意図について聞いてみたのですが、やはりウィラーなどの高速ツアーバスとの対抗せ価格を下げざるを得なくなったと言う点と、やはり「スーパーシートクラスの座席にして欲しい」って言う需要が相当あったがためのダイヤ改正。その上で、スーパーシート使用時でも以前の(無印)ドリーム号と同じ価格帯にした、って言う話でして、以前書いた「外部環境変化に対応するダイヤ改正」と言う仮説は間違っていなかったみたいです。
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 今JRが狙っている顧客層と言うのは「青春エコドリーム号」の主たるセグメントである利便性が高く、かつ、格安な移動手段を求める顧客層。そして、今回の「プレミアムドリーム号」の主たるセグメントである、利便性と快適性を追求する顧客層。そのセグメントを狙うと言う点では間違ってない戦術だと思いますし、その利用者にしても「以前の(無印)ドリーム号とほぼ同じ値段で快適な椅子になった」と言うのであれば、やっぱり「プレミアムドリーム号」を使いたい、って言うのが想定される行動でしょう。
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 ふと思ったのは、今回の「プレミアムドリーム号」は1階席が「プレミアムシート」だから「プレミアムドリーム号」と名乗っているだけであって、ある面2階席のスーパーシートが今後のJRバス関東のDD車におけるスタンダードになるのではないかと思うんです。4列シートの楽座車が昼行便車両の新しいスタンダードになったように。
 そう考えると1階席もスーパーシートの車両が仮に出て来るのであれば(と言ってもふそうのDD車は製造中止みたいですが)、それは通常の塗装なのかなぁ、なんて感じで。通常塗色にして四国方面のドリーム号にも入れればJR四国バスとの車両格差も無くなるのでは、なんて思ったり。