静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

このBlogの中の人とは

 美味しいお酒が飲めるかもしれない<俺。だって・・・


ただでさえ天使の初音ミクさんが三周年です。
キャー!ミクサーーン!
初音ミクさん三周年とか、クリエイティブ産業部とか■浜松創造都市協議会ブログ(8/31確認)
とか言う事を平気で書ける人ですから(えー。と言うネタ話ではなく、一応Businessブログなので真面目な話を書いてみたりするところw。

サブカルチャーとは足がはやいもので、ついこの前流行っていたものが、もう跡形もないなんてよくある話です。でも、メインカルチャーは普遍的な評価が与えられているので、そう簡単にはなくならない。
ということは、初音ミクが3年もっていることは例外的なことだと思います。これに対する検証はもっと学術的な見地からされるべきだと思うのですが、サブカルチャー学術的研究は、思想的な見地に偏っているのが現状です。サブカルチャー=文化=思想という視点はもちろん必要なのですが、文化は産業として独立できると捉えることから、クリエイティブ産業、クリエイティブ経済、創造都市を考えるためにも、サブカルチャーを経済から見る必要があると思います。
初音ミクさん三周年とか、クリエイティブ産業部とか■浜松創造都市協議会ブログ(8/31確認)
おいらの貢献領域は、自分で「地域交通とコンテンツ産業」と言うような部分である(と言うかそのような部分に持って行きたい)と思って居るのですが、はてさて、静岡のようなローカルな場所でどうやって「コンテンツ産業」を広めていくのか?と言うのが気になると言うか問題になるところで。問題、って言うからには「現時点では解決できない課題」もあるんですが。
ここ最近色々と追いかけていて分かるのですが、いわゆる「今現在の静岡の経済を握っている皆様」が「コンテンツが産業となり得る」と言う事を残念ながら理解し得てないのでは?と思うところがあります。と言うのも、勤務先でこんな話が最近ありました。

某部長「(倉庫番)、"true tears"って言うアニメ知ってるか?」
倉庫番「ええ、知ってますよ。富山の南砺市って言う所を舞台にした作品ですよね?」
某部長「やっぱ知ってたか、このヲタク野郎w。で、何であれって話題になったんだ?」
倉庫番「ストーリーよりも、実際に存在するところが舞台になって、結構聖地巡礼行った人が居るんですよね」
某部長「なるほど、そうなのか」
この某部長、丁度先週某研修機関で1週間ほど研修を受けてきて、そんな話が研修の中に出て来たので機(おっとそいつは禁則事項w)一ヲタな自分に話を振ってきたと言うのがあるみたいなんですよね。で、自分はこの南砺市に2008年の夏に既に出かけて居ました。で、その時思った事をこんな風にBlogに書いていました。実際には「高速バス乗り放題きっぷ」で出かけたんですけどね(苦笑)。

1 「外部資本による地域資源の発掘」
2 「内部資本による地域資源の発掘」
3 「自発的運動による地域資源の発掘」
と言う訳で「地域資源」と言う観点で統括。■Started Days(2010/8/31確認)
その中で「らき☆すた」で有名な久喜市(旧鷲宮町)@埼玉県は「外部資本による地域資源の発掘」であり、「
true tears」の南砺市は「内部資本による地域資源の発掘」である、って言うように定義づけました。まぁ、ヲタがネットの片隅で書いているので社会的影響なんぞ全然ございませんでしたが、この文脈に沿って考えていくと、今twitterで何故か人気がある米子市の「ヨネギーズ」は「自発的運動による地域資源の発掘」になるんじゃね?と思うところです。恐らく、そんな部分で「地域の活性化」(元々何を以て「活性化」として定義するのか?って言う問題はありますが)をするのが最近のトレンドなのかなと思うところなんですが。
ただ、指摘のある通り「消費」するものなんですよね、コンテンツと言うのは。
そんな中で「初音ミク」と言う存在が3年間も消費され尽くすことなく今まで続いているって言うのは、「キャラクター」って言う面で言えば「何で?」って言う事になるのですが、個人的には「初音ミク」は「キャラクター」であるよりも「作り手の意識が反映される存在である」って言うのがあるが故、だと思うのです。一例として2つの動画を挙げてみると・・・

【初音ミクAppend】夏海感(なつみかん)【オリジナル】ニコニコ動画(8/31確認)

初音ミクオリジナル曲 「Flowering」ニコニコ動画(8/31)
ごめん、表の動画と全く一緒ですw。だけど、同じ「初音ミク」と言う素材を使いながらも全く違ったテイストの曲に仕上がっている〜楽曲のテイストよりも、むしろ歌詞のストーリー性に注目するといいかと思います〜のが分かると思います。この「違い」が「初音ミク」がここまで多くのP(ニコニコ動画用語で"Producer"を意味します)や聴き手に受け入れられ、3年も続いてきたのかなと思うのです。
***
この「ユーザーが一手間かけることが出来るもの」と言うのが1つのキーワードになるのかな、と最近思って居ます。「初音ミク」にしてもそうですし、普段私が使っているiPhoneにしてもそうです。そのままでも一応は使えるかもしれない、だけど、一手間加えて「自分だけのもの」を創ると言うこと、そこに何らかの「意味」を見いだしたが故にここまで流行るのかな、と思うところで。そう考えると色んな分で合点が行きそうなのですが、一体どうなんでしょうね。厳密に検証した訳ではないので。
***
後は「サブカルチャー経済」と言うものが存在し得る、と言う事をあんまり理解してないのかな?と思うところが正直あるんですよね。深夜アニメが一時期全然放映してなかったと言う事もありますし。その部分に関しては本気で「意識」を変えるだけの動きをしていかないと、静岡の「ものづくり」の次に来る「ことづくり」はできないのかなぁ・・・なんて言う事を何か考えてしまいます。難しい話ではありますが、何とか根付かせてみせたいところですよね。