静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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静岡羽田空港線の可能性

 と言う訳で、今日は今日で突発飲み会から帰ってきた倉庫番です。いや、会社関係との方との飲み会が今の部署に異動になってから妙に増えているのは気のせいでしょうか・・・。
 と言う訳で、コメントで「静岡羽田空港線」の可能性はどうよ?的な話を頂戴してるので、その部分に関して書いてみようかと思う所です。
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 まず、基本的に「あれば便利だよね」と言うのはあります。今横浜駅まで行っている「横浜ライナー」が羽田空港まで行けば便利だよねと思いますし、元町・中華街に行くのだったら羽田空港だろ、って思う部分はあるところなんですが。
 まず、この手の話をする場合には以下の点を明確にしないとならないと思います。

 1 どんなお客さんに対してその商品を売るのか?
 2 使ってくれそうなお客さんが営業エリア内に居るのか?
 3 お客さんが居た場合に、バスを使ってくれるのか?

 有り体に言えば「市場があるか否か」を見極める必要があります。趣味人としては「いやぁ、作って下さいよ」と言えるのですが、本業的な観点から見ると「お客さんにとって使いやすい商品になるの?」って言うところが先に引っかかってくるのですよね。それこそ、バス運行に関するテクニカルな部分(共同運行会社の存在有無とか、羽田空港への乗り入れ権の有無、ドライバーさんの人数とか)よりもそっちの方が今の自分よりは気になる所で。
 少なくとも本業でやられている方なので、市場規模の見込とかそこらへんの需要調査はされた上での現状だと思います。仮に「お客さんが集まる」と言う判断であれば既に路線開設はなされていると思うか、テクニカルな部分で開設できないと思うところなんですよね。個人的にはテクニカルな部分で開設できない状況にある、そう思っている(と言うか思いたい)ところです。
 ただ、今回の「国際線ターミナル開設」に当たって思い切った行動に移さなかったと言うのは、テクニカルな部分よりもマーケティング的な部分で厳しい部分があるのかな、と考える所はあります。
 羽田発の国際線が「深夜出発」になっていますが、航空会社が想定している顧客層は「ビジネスマン」が多いと思うのです。そのお客さんがどのような行動を取っているのか?と考えると高速バスでの移動よりも新幹線での移動になるのかな、と思う部分もありますし、運行時間帯が深夜にかかるのであれば、やはりそれ相応の賃金への上乗せもしないとならない。そうなってくると最終的にペイしないのでは?と考える所があるんですよね。
 昼間の便で言えば、まんべんなくある航空機の便の中で、じゃぁどの時間帯に運行すれば静岡のお客さんが一番使ってくれるのか?と言う事も考えないとならないですし、そう思うと「ペイするかどうかの見極め」が案外空港路線では難しいのでは、と思うんですよね。「横浜ライナー」のように「需要を先行して開拓する」路線でも無いのかなぁと見ているところなんですよね、本音を言えば。
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 個人的にはドリーム静岡・浜松号が品川でお客さんを降ろすんだったら、どうせ湾岸線を走っているんだから羽田空港で降ろしてくれよwなんて思う所はあるんですが、またこれはこれで別の話になってしまうかもしれないですねw