静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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11/5「ひたちなか海浜鉄道応援バスツアー」に参加してきました


ドリーム号で東京着後、池袋方面で翌日の特急券を確保して、再び東京駅は鍛冶橋駐車場から参加してきました。相変わらずの見知った皆さんとバカ話をしながら行ってきた訳なんですが、とりあえず写真を上げてみるなどします。

 バスで那珂湊駅に到着後、1日フリーパスを使ってまずは阿字ヶ浦まで軽く1往復。留萌鉄道からやってきたキハ2005でエンジン音も非常にいい感じだったりします。阿字ヶ浦駅は以前来た時から比べるとホームのバリアフリー化がきれいになっていました。



那珂湊機関区内にて許可を得て撮影

 その後、那珂湊駅構内に隣接している那珂湊機関区内にて社長様からお話を聞いた後、区内で自由に写真撮影。この車両はそれこそ今回、北海道の沿岸バスが東京発着のツアーを催行したきっかけである「羽幌炭礦鉄道」から当時の茨城交通湊線にやって来た車両だったりします。

 その後は、昼ごはんを食べにひたちなか市の産業交流フェアに向かったりとか、再び那珂湊駅まで戻ってからフリータイムと言うことで、自分は勝田駅まで一往復してきたと言うのが実際の所。そんなこんなで友人たちと一日楽しんでこの日は終了しました。本当だったらその後の飲み会にも行きたかったのですが、翌日の事を考えて池袋経由で帰宅、と言うのが実際のところです。

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 いつもの友人たちとの馬鹿話も楽しかったですし、さつまいもを使ったジェラートも美味しかったのですが、やはり個人的に一番気になったのは社長様のお話の内容でした。
 東日本大震災の影響はやはり相当大きかったと言うことで、阿字ヶ浦海水浴場に来たお客さんが前年度の10%(前年度比10%減ではない)になったことや、そのような中で当地の旅館が「店じまい」をする所が多くなってきた事があったと言う「震災の影響」と言う話もありましたし、路盤が崩落した中で復旧までこぎつけた事に代表されるような、行政や市民の「湊線」に対する想いと言うものの話もありました。
 
 そんな中で印象的だったのが「ここ数年の間で何とか黒字決算に持っていくことができそう」と言う話でした。実際に平成22年度の決算書が同社のwebページに出ているので見てみると、損益計算書では当期純損益では△139,446千円となっているものの、この純損の発生理由を見てみると特別損失で「災害損失特別勘定繰入損」と言う、震災による被害を計上する科目に141,793千円が計上されている、と言うのが最大の原因になっています。今からifを言う事はできないかとは思うのですが、震災が無ければ当期純利益が約17,000千円程度は出ると言う事で(実際に補助金関係がどのようになっているのかと言う事もあるので一概には言えませんが)、これには驚いた所だったりします。
 尤もこの辺りは直近3年間の財務分析をしてないので何とも言う事は出来ないですが、「地元から求められている鉄道」であり、かつ、「何とか生き残ろう」と懸命にされているのがよくわかるところだと思うのです。

 何か最後は妙なリアリティのある話になってしまいましたが、「お客様に【必要と思われること】」が、企業として今後生き残る上では大事なものなのかなぁ・・・と思いました。