静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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ニコニコ超会議とその先にあるミライ。


 と言うわけで土曜日にニコニコ超会議に行って来ました。超ボーマスに行くのがメインの目的ではあったのですが、気がついたら目的がすり変わっていたような気がしないのでもないですが。
 行きは久々のドリーム号、復路はこれまた久々のしみずライナー、と相変わらずバス分も確保したのですが。
 一言で言えば「カオス」。そんな印象でした。ああ、カオスも悪くねぇなと。

 「ストーリー」やら「ロジカル」って言うことを良くも悪くも念頭に置いて色んな場面(仕事どころか趣味でも)で行動しているんですが、その「ストーリー」や「ロジカル」って言う部分では説明できない「カオス」と言うものを相手にして色々と進めていかないとならないと言うことは、既存のフレームワークではひょっとしたら対応できないのでは?と言う、ある種の「危惧感」を強く感じた、っていうのが実際の所です。

 いや、「カオス」に見せかけた「ストーリー」と言うものも実はあるのでは?と思うのですがね、ひねくれた考え方をしてしまえば。まぁ、そこはそこで敢えて釣られてみるのも面白いかもしれない。いや、それは別として。

 まず思ったのは「【単純】に商品やサービスを提供している企業は、これから先厳しくなるのかなぁ」と言う部分があります。ここで【単純】と言う所にわざわざ【 】を入れてあるところがミソなんですが。どの出店している企業も「ユーザーの方向性」を先取りしているって言う所がまずはあるのかと思います。要は、「自分たちの提供しているモノの本来的な価値に【新たな価値】を付加して提供している」って言うところでしょうか。その【新たな価値】の見つけ方が非常に上手である、って言うように思うんです。
 その【新たな価値】を見つける方法、それは「自分たちのお客さんが誰であるのか?」と言うことを明確に定義している点だと思うのです。その「お客さん」が何を期待しているのか、と言う事をお客さんに非常に近い視点から考えることができている点がまず「すごい」と思います。

 その上で更に「すごい」と思うのは、意思決定プロセスがこりゃまた凄いんだろうなぁ、って言うところです。それは「上層部に理解がある」のか、それとも「企画のストーリーが明確になっているのか」と言う所まではそれぞれの企業の内情はわからないのでなんとも言えないのですが、恐らく両方あるのではないかと思うところなんですよね。正直、ここらへんの意思決定プロセスにおける経営層の考え方と言うのは「自らの利潤を極大化する」と言うのが大原則になると思うので多く言及はしませんが。

 昨日の夜にtwitterで少し呟いていましたが、今の世の中「何が流行るかが分からない」って言うのが大前提として存在しています。はじめは「こんなもん売れるワケ無いだろうw」と思ってネタ半分で上げたものが多くのユーザーの琴線に引っかかり、派生的に色んなものが出てくると言う現象があります。それこそ、良く話題に出てくる「n次創作」って言うものと同じものかとは思うのですが。その中で多くの人に「面白さ」や「凄さ」と言うものが広がってくる。これって「計算ずく」で出来るものなんでしょうか?
 確かに分野によっては「計算ずく」で出来るものもありますし、逆に「計算ずく」で色々やってみたけど、思うように広がらないものがいくつもあるワケで。その「計算ずくで広がらない」ものをどう「考えるのか」が、これから先の企業にとっては必要になると思うのです。
 一時期「プロダクトアウト」か「マーケットイン」か?と言う事が非常に言われていて、「プロダクトアウト発想をする企業はダメだろ」と言うような事が言われていました。要は「顧客を考えたマーケティングをしないとダメだろ」って言うのがその論旨だったように記憶をしているのですが。多分そこに「ある種の胡散臭さ」を感じて、逆にユーザーが離れていってしまうと言う現象があるのだと思うのです。

 何かを作り上げるのに「自分たちが、誰にこのモノを提供したいのか?」と言う事を考える必要は確実にあると思いますし、ましてや今の世界で「ユニバーサルなモノ」なんて言うものを創りだすのは正直無理だと思います。余程の生活必需品以外では。
 そうなってくると、最後は「顧客と【創りあげる】」と言うものが大事になってくるのでは無いでしょうか。単純に誤った「お客様は神様です」と言う言葉の解釈で物事を考えるのではなく、「お客様は神様です」の原義に立ち返り、顧客と共に商品、いや、「市場を創りあげる」と言う視点を持つこと。その中で【新しい価値】を付加していくこと、それが求められるのでは?と。

 そのヒントが「カオス」であった「ニコニコ超会議」にはあちこちにゴロゴロしていて、見ていて非常にエキサイティングなものでありました。

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 何、あまりにくそ真面目な感想だって?
 いや、他の感想については上の一枚の写真に全て入ってますよwまだ全部CD聴けてないんだw