静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

10/1しみずライナー大幅テコ入れダイヤ改正


Happy Birthday! ミクさん!!

・・・もちろん写真と記事の内容は全く関係ありません(え。
 今回の「しみずライナー」号のダイヤ改正、一言で言えば「ようやく本気のテコ入れしてきたか」です。

 中の人は「駿府ライナー」をよく使っている訳なのですが、その最大の理由は「永楽町駐車場に車を置いてバスに乗れる」って言うのがまず最大の理由で、その次に「割引運賃制度が充実している」って言う事です。そのため、山手線東側であっても池尻大橋でバスを降りて田園都市線半蔵門線経由で出る事もありました。そう言う意味では、まさに「俺歓喜」としか言いようがないダイヤ「改正」であると思います。

 ですが、そのダイヤ「改正」をしないとならない理由、と言うものも考えておく必要があると思います。と言うわけで、まずは今回の経路変更で予想される地図を貼ってみましょう。

より大きな地図で しみずライナー運行経路(12/10/01-) を表示

 現在「しみずライナー」は、折戸車庫から波止場・フェルケール博物館まで「港湾道路」(国道150号線)を経由しています。ですが、その経由地は「港湾道路」と言う名称の通り完全に港の辺りを走る道路であったため、近隣に住宅はありませんでした。それこそ、一旦自転車などで波止場・フェルケール博物館前や清開二丁目までまで来ないと乗車する事ができない状況です。ですが、今回の経路変更では「住宅地の中を通る経路」に変更になった事により、バス停までの距離が近くなって使いやすくなる、と言うような効果が出てくるのではないかと思うところです。
 後は、やはり「永楽町」経由になったって言うところでしょうか。しずてつの運行する高速乗合バスは、静岡甲府線を除く全系統が永楽町を経由していますし、そんな中で「しみずライナー」が経由してないと言うのも「駐車場」と言う強みを活かしきれてないと思われるので、今回の改正で「永楽町」経由になった、と言うのは選択肢が広がったと言う事になると思うのです。実際、別のエントリでも書きましたが「駿府ライナー」との往復割引運賃も適用可能になる、と言うのは強みになってくると思うのです。

 また、今まで回数券以外に設定されていなかった各種割引運賃も新たに設定されているのは「本気のテコ入れ」であると思うところです。これは「しみずライナー」だけでは無く「駿府ライナー」でも一部拡充されており、特に平日便に関しては今まで設定の無かった「トク得割」が静岡発午前便・東京(東京駅・新宿駅)発午後〜夕方便でも設定されるようになりました(土休日に関しては詳細不明)。ただ、座席設定は「どうしてこうなった?」と言うような不思議な配置ではありますが、利用客を掘り起こそうと言うような方向性は見て取れると思います。

***
 
 やはり、今回の改正も考えると「渋谷・新宿ライナー静岡号」との競合を念頭に置いたダイヤ改正なのかなと思います。
 「渋谷・新宿ライナー静岡号」は、一度乗れば割引券を貰え、駅窓口或いは乗車時点で買えばどの座席も20%引きになると言う価格面のメリットもあれば、経由地も渋谷を通ると言うメリットもあります。その「渋谷・新宿ライナー静岡号」にどのように対抗するのか?と言うのを考えた時、やはり「地元の乗合バス会社」が運行しているところ、そして、「新宿・東京どちらでも行ける」と言うところがあり、その部分を更に押し出すダイヤ改正、と言うように思う部分があります。

 さて、今度は「渋谷・新宿ライナー静岡号」の番です。一体どんな方向性を見せてくれるかが楽しみなところですね。