静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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高速線訓練車一般公開

 東名高速線開業45周年と、東京駅開業100年を記念した車両展示会が東京駅の丸の内側で先週の週末・今週の週末に行われていました。先週は「青つばめ」とプレミアムドリーム車の展示でしたが(その代わり渋新静岡号で大きな動きがありましたが)、今週は「青つばめ」と「高速線訓練車」の一般公開でした。
 高速線訓練車はそれこそ支店の一般公開でも無い限り出てこない・・・と思っていたのですが、それがこの車両展示会に出てくる!と言う話を聞いたので、聞いたと同時に高速バスネットで速攻予約をしてしまいました(苦笑)。


 そして当日。気持ちいい青空の元に「高速線訓練車」が到着。

 その色から通称「ずんだ餅」などとファンの間から呼ばれてますが、実際にその色を見て納得。乗務員の訓練車と言うこことで「自家用」と言うことで白ナンバーかつ社番も付いていませんでした。恐らく車内の公開はないだろうなぁと思っていたのですが、出入口付近までではあるものの車内の公開もあるとのことで、早速並んでみてみる事に。

 普通の高速バス・・・とは違い、荷物棚が無いことや、中央部に何やら設備が設置してある他、後方部の客席は向い合せにされていて、奥にはホワイトボードが設置されていることがやはり特色です。また、運転席後部(1D席)には

 このように記録用のPCも設置されているなど、ドライバーさんの運転特性を把握するための設備が取り付けられています。また、車外には側方の距離を測定するセンサーもあるなど、「経験と勘」を「数値化」するための設備が色々とあるワケで。他の会社には存在が確認されていないこの「高速線訓練車」ですが、JRバスでないとやはり無理なのかなぁと思うところもありますが、「経験と勘」を「数値化する」と言うことは大事な意味を持つのはあらゆる面で共通しているのかと思います。

 そして、東名高速線でも既に「スーパーライナー」での運用を開始した「青つばめ」。この車両も展示されていました。

 見た目はそれこそ、以前撮影したのと一緒ではあるのですが、車内を見てみると

 あれ、いわゆる「楽座シート」ではありません。(楽座タイプのシートが国交省の通達で使えなくなった、と言う話をチラホラ聞いているのですが、そうなると東海の14年新車はどうなのよ?と引っかかるところもありますが、それはそれで別の話。)座席数も運転席側(C/D席)は12列、ドア側(A/B席)は10列と言う「44人乗りワイドシート車」になっていました。気になって座ってみたのですが、やはり狭いには狭いのですが、却って楽座タイプよりはいいんじゃね?と思うところで。流石にCD席は狭いのですが、AB席はそんなに言うほど狭くはない、と言うのが実感かもしれません。
 話を伺ってみたところ、「38人や40人だと機会損失がやはり発生してしまう」とのこと。全部が全部指定席の系統ではありませんし、特に東関道の鹿島方面行は続行便を多数出すと言うことであればその機会損失は大きくなることが目に見えるわけで。そうなってくると44人乗りも増備する方向と言うのは東京と言う大都市を起点とする事業者にしてみれば仕方ないのかもしれません。

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 この日の行先表示は

 「急行 東京駅」と出ていました。やはりこの「青つばめ」にはこの表示が一番似合う、と思うのは自分自身が「東名ハイウェイバス」が一番最初のとっかかりである、からかもしれません。