静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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京阪大津線廃止?



 京阪電気鉄道は20日、大津、京都両市で運行する赤字続きの大津線の存続は同社の経営努力だけでは困難として、生き残り策を協議するよう大津市に申し入れたことを明らかにした。大津市によると、京阪側は廃線の可能性も示唆した。市側は石山寺など沿線の観光資源を生かした集客強化策などを今後提案する予定だが、存続は微妙な情勢だ。京阪の佐藤茂雄社長が19日、大津市の助役らと面会。大津線はここ数年、年間20億円程度の赤字を出しており「通勤、通学路線としての役割は終わった。早急に協議してくれないと厳しい結果になる」と話した。大津市側は「観光路線などでの存続を検討したい」と応じたという。大津線京津線(御陵−浜大津)と石山坂本線石山寺−坂本)の2路線で全長21・6キロ。一日の乗降人員は、ピークの1977年度は約22万人だったが、昨年度は約8万人だった。 

Save Our Friendsって言う事で京津文化フォーラムが8月に立ち上がったって言うのにこれかぁ.確かに現地を知っているので「厳しい」って言うのは分かるんですが,単純に廃止すればいいのか?って言われれば「そうじゃないだろ?」って言う事もあるわけで.特に大津線区間なんかは,京都市営地下鉄に乗り入れるために大規模な改修工事をした訳だし,考えてみれば元は取れてないんじゃないのか?って思うわけだが.んまぁ,結構お客さんも乗っているように感じたんだが,やっぱり自家用車の影響は計り知れないものがあるんだな.あと,JRの影響ってのも.
まぁ,「何もしないと廃止になるが,大津市さんよ,その部分ってどうよ?」って言う事を京阪が大津市に対して言っている訳だが,まだすぐに「廃止」になるって訳じゃない感じにも見える.一企業の路線に対して行政が支出するためには大義名分が必要な訳だが,さて,何を大義名分にするのか?大津市が言っている「観光路線」って言うのもありだと思う.それこそ,終点の石山寺には(そのまんまだが)石山寺があり(確か源氏物語が書かれた場所だと思ったが),三井寺も沿線にあり(大津線電車のタイフォンは「三井の晩鐘」をモティーフにしたらしい),近江神宮も沿線にあるわけだから,それこそ貸切バスでこれらを回るんじゃなくって「大津市内はバスを降りて電車でどうぞ」って言うのもありだと思うし,その電車に乗ってくるお客さんが中心市街地に来ればそれはそれで色々な方策はあると思う.曳山博物館なんかもあるし,結構町歩きをすれば面白いまちだと思うわけだが.当然,朝夕はやはり「通勤通学路線」としてバスや自家用車からお客さんを獲ってくるだけの事はしなくちゃならんわけだが.
で,そのついでに京津線82号車も見て下さい,って訳で.しかし,こうなると結構面白い展開になってきそうな予感がする.そのためには,大津線の存続が第一条件になる訳だが.