静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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で,その成果見込みは?



 しずおか産業創造機構はこのほど、新技術や新製品の研究開発に取り組む企業などを助成する「平成十六年研究開発助成事業」で計二十二件を助成先に決めた。助成期間三年の二分野では静岡大などによる「次世代型食品産業の育成に関する研究」など新規で四件採択した。
 分野によって助成応募の申し込みに偏りが出ているため助成先を決める「目利き委員会」から制度の柔軟な運用の必要性が指摘され、同機構は制度を見直す方針。

 ネタばらしとかそーゆーワケじゃ無くって,産業政策を研究している院生として一言なんだが.
 まぁ,おいらはそーゆー会社勤めなので「自分らのやっている事にそこそこ意義はある」って思っているんだが,先週の日曜にサンクリで会ったK先輩には「あんまし意味が無いんじゃねーの?」的な事を言われたワケで.正直言えばちょっとショックな部分もある.とは言え,やっぱり世間から見れば「無駄」って思われる部分もあるのかなぁ,って思うワケで.元々産業は民間分野の仕事なワケだし,少なくとも行政がそんなに金を出すべきなんじゃないのかな?って思う.それ以前に「福祉とか医療とか金を使うべき部分があるだろ?」って言うツッコミを受ける事も結構あるんじゃないのかなと思うわけで.
 まぁ,個別政策に関してどうこう言うつもりは無いんだが,果たして「地域の将来像をどう考えているのか?」って言う明確な指針と,そこへ向けてどーいった事をするのか,って言う方向性って言うのは正直欠けている,いや,明確なモノを持ってないんじゃないのか?って思う事はしばしばあるワケで.確かに基本計画はあるものの,その基本計画を決定するのは誰か?って言う問題もある.議会を通して無い基本計画だったら,都合が悪くなったら幾らでも変える事はできるしね.最近では市民との「協働」って言う事も言われてはいるんだけど,行政と市民って言うのは基本的には対立関係にあるって考えると・・・まぁ,決して上手く行くわけは無いって思う.けど,ここをどうにかしなくちゃ明日は無いって思うワケで・・・.はぁ,一体どうしたらいいもんなんでしょうかねぇ.
 行政の役割って言うのはお金を出すって言う事じゃないって思う.まぁ,特にベンチャー企業のスタートアップの頃に関しては何らかの支援は必要なんだろうけど,それ以上に「地域が元気になるための障害をどうやって排除するか」って言うのが一番の仕事なんじゃないのか?って思う.
 確かに「まちづくり」って言う事で色んな取り組みをしている所があるんだが,その中で本当に「自分たちのオリジナリティ」を持ってやっている所があるだろうか,他で成功した事例を自分の所に持って来れば上手く行く,って安易に考えている所が多いんじゃないだろうか.・・・ぶっちゃけ,結構そんな所も多いワケなんだが.
 それこそ,「自分たちの地元にどんなリソースがあるのか」って事をきっちりと分析した上で,他の地域に「負けない」ものを活かしていくって言う戦略を取らないと意味はないって思う.どんな事業に対して助成をするか,って事は書類上でしか分からない所ではあるんだが,願わくは「そこでしか出来ない何か」を叶えるような事にお金を使って欲しいって思うし,個人的にはそんな事のために仕事をしたいなぁ,って思う.経理出納業務だけどね.