静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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地域の集積維持?


トヨタ自動車は9日、2005年末に閉鎖する三菱自動車岡崎工場(愛知県岡崎市)の従業員を、愛知県などのトヨタ本体の工場やグループ会社の工場で広く受け入れる方向で検討を始めた。トヨタは「(三菱自から)具体的な要請はないが、地域への影響などを考えて検討を始めた」としている。
トヨタ「三菱自の人員受け入れ検討を開始」--NIKKEI NET
 不勉強なもので、この三菱関連の報道がされるまで岡崎市内に三菱の工場があるとは知らなかった。まぁ、愛知=トヨタと言う構造が頭の中にあっただけに。けど、考えてみれば、トヨタの工場が多く集まっているって言うことは自動車産業に関する集積が当然ではあるが進んでいるワケだし、そこから部品等を調達すれば、実際にコスト等に多少は影響あるかもしれないが、恐らく何らかの形でプラスの効果が出るのは間違い無いんじゃないかと思う。
 そんなわけで、実を言えば「三菱の撤退」を危惧していたのはトヨタなんじゃないだろうか。自社開発の技術も当然あることだし、それ以上に三菱の技術のエッセンス(技術そのものじゃない。技術の背後に存在するある種の暗黙知的なものと考えるが)が無くなってしまう、と言う事への危惧が背景にあったんじゃないのだろうか。一度それが失われてしまっては、二度と取り返す事ができないもの、その重要さをしっているが故の今回の発表なんじゃないのだろうかって思う。