静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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文化を測定する、って言うこと。

 ここが一番悩んでいる所でして・・・。ええ。政策のつくりかたとして「地域の実情に合わせて変幻自在なもの」がいいのか、「理想像に向かってまっしぐら」ってのがいいのか?実際はどっちでやっていくのがいいんだコンチクショーって言う感じで結構考え込んでしまっています。
 個人的には「地域の持っている性格を見極めた上で、その性格を反映させて将来像を創りあげ、その将来像を達成するためにどんな手法が必要なのか?」って言うのが方法として考えられるのかな?って思ってはいるんですが、実際に「地域性」って言うものが本当に必要なのかどうか、「地域性なんて関係ない。地域性に縛られちゃ何も新しい事はできないよ」って言うのが正しいのだろうか、正直両方ともプロセスとしては考えられるだけに「さて、どうしたらいいものか」って言う所で悩んでいます。
 仮に、文化ってもんを測定するってしたとき、一体何をモノサシにして計ればいいんでしょうか?そりゃぁ、確かにこちらさんのように来場者数とかで測定できれば確かに楽ではあるんですが、そこから波及する「文化的営為」ってもんを測定する方法って言うのが果たして存在するのか?っていわれれば、正直今のおいらには説明する事はできない。いや、例えば京阪82号車を使って何かアートイベントをする、っていう事に対しての地域の認知度を測る事は可能だけど、そのアートイベントを開催する事によって地域にどんな影響を与えたのか、その具体的な影響を数値化するって言うのは 本 当 に 可能なのかどうか。正直、これを研究して解明するって言う事だけでライフワークになってしまいそうな予感がするんだけどねぇ(確かに文化経済学って言う学問分野はあるんだけど、本当にその手法が正しいかどうかって言うのはまだ解明されてないらしい)。自分自身が大学院に通って研究をするきっかけになったって言うのも、この82号車を通した「地域文化が産業活動に及ぼす影響」に対する興味から始まっているだけに、やっぱり「文化」(この場合の文化って言うのは、「人間の全ての営み」って言った方がいいかもしれない)って言うものには拘って行きたいって思うわけで。
 1:1の関係ならば確かに説明付くし、実際に自分がフィールドにしている地域(って言うか、厳密に言えば構想だけど)の定着度合いを測定するためのツールって言うのが実は存在していたって言うのはあるんだけど、それが果たしてどこまで広がっていく可能性を持つのか、そのモノサシが普遍性を持ちうるのか?って事を考えるとさて、一体どうなるの?って言う部分では正直「う〜〜〜ん」とパソコンの前(新幹線の車内だと特にGood!)で唸ってしまうしか無いんだが。
 何にせよ、24日の予行演習の時には悩んでいる所を全てさらけ出した上で、中間発表の時も「どうやって考えていいか悩んでいる」って言う事を素直に言ってみるのが実はいいような気がしないでも無いんだがなぁ・・・。