静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「専業主婦ですけど、参加していいですか?」

 たまたま書類をコピーに行ったときに、お客様が見えられたので接客。手元から何やら申込書を出して「このシンポジウムに参加したいんですが・・・。」と。で、所属団体名の所に「専業主婦」と書いてあったので、担当の方に引き継いだ。まぁ、おいらの久々の接客はそこまでだったのだが、後でその担当の方と少し話す。
「結構こう言う方っていらっしゃるんですか?」
「少ないけど、熱心な方はやっぱ参加しているね。話的に難しいのかなぁ・・・って思うんだけど、アンケートを見てみると、『話の内容が分かりやすかった』って言う回答だったからね」
 まぁ、食品関係の研究開発に関するセミナーなんだが、いわゆる「機能性食品」が流行っていると言う事もあり、結構企業や官公庁、大学等研究機関以外の参加者も少ないながらも居ると言う。この方向をどう考えてみるのが良いのだろうか?
 確かにまぁ、自分たちがやっている「仕事」って言うのは『産業を盛んにして、地域の元気を創る仕事』だって言うようにおいらは勝手に理解しているんだけど、どうもそこには「生活者」の視点って言うものが欠けているんじゃないのか?って常日頃思っている。確かに機械系の研究開発とかって言うのはどう考えても「生活者」との交点を見つけるのはちょっと難しい部分があるのかもしれないが、「生活者」にとって身近な産業分野って言うのは確かに存在するはず。それこそ、時々書いているような「商業」を核とした地域振興なんて言うのは、それこそウチの会社では数少ない「生活者」と交差する分野であるし、長泉支店(仮称)がやっている治験関係の業務って言うのは、直接産業とは関係は無いものの(見ていくと産業との関連はあるんだけどね)、やっぱり地域におけるQOLを高めるものになっているんじゃないのかな?って思うし、それこそ、今日の食品関係の研究開発なんて言うのも焼津沖でやっている深層海洋水とか言うものの絡みで、やっぱり「生活者」との交点を持ちうるものになっているんじゃないのかと思う。
 良く、行政機関が設置している「○○協議会」とかって言うのは、それこそ事務局サイドがしっかりとお膳立てした上で、アリバイ造りに一般市民を参加させているって言う話を聴いたりするんだが、正直に言えば、「何かそれじゃ勿体無いなぁ」って個人的には思ったりもする訳で。まぁ、中には「どう考えてもそりゃ実現不可能だよ」って言うような意見を言ってくる人も居たりとか、怪文書を送ってくる人も居るんだが(一度だけ供覧されたものを見た事があるんだが、これだけは正直言って焦った。)、それでも、やっぱり「ある一定の知見を持っている人」だけで形成される結論よりは、もっと意外性のある結論が出てくるんじゃないのかな?って思う。まぁ、問題は「その結論に妥当性が存在するかどうか」って言う所に収斂されてくる訳なんだが、やっぱり色んな意味でオリジナリティを出すためには今までの「行政&行政のシンパ」だけで色んな意見をまとめるのではなくって、「どう考えても行政とは関係ないだろ」って言う人をアリーナに引きずり出してくる事も必要なんじゃないのかな?って思ったりもしている。
 ただ、問題はそのアリーナでどうやって「意見を言えるようにするのか?」って言う事なんじゃないのかな?って思うんだけど。社会性教育とか言う部分からの議論もあるんだが、やっぱり個人的には「その人が持っている興味ある分野」に参加して貰って、色々と意見を言って貰う事も必要だと思うし、行政自らが「漏れらこんな風に考えているんだが」って言うように考え方をDiscloseする必要性があるんじゃないんだろうか、って思うわけで。
 やっぱり、色んな人に意見を貰いたいし、最終的には受益者になる人に「良かった」って言ってもらいたいって言う所はある。そんな風にやるには一体どうすればいいのだろうか・・・って考えてしまうな、マジでさ。