静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

「静岡」の立地背景

 まぁ、ヲタ話だけではアレなので、少し思っている事を書いてみる。
 静岡は正直に言えば「名古屋」のようで「名古屋」じゃない。かと言って「東京」のようで「東京」じゃないって言う中途半端な場所になる。まぁ、実際に電車を見ると、10/16以降は少なくとも1往復だけは東京直通の普通電車が走っているし、名古屋に関しても1往復だけ直通の普通電車(実際は大府から区間快速って言う列車なんだが)が走っている。電話はNTT西日本だし、電気に至っては富士川から東側の東部・伊豆地区は東京電力の管内。旅行会社に並ぶ海外旅行のパンフレットは東京発着と名古屋発着のものが平気で並んでいる。まぁ、おいらは名古屋発着の方を「いやぁ、空港まで行くのが楽ですから」って良く売っていたけどね。東京発に関してはやっぱ商品設定が多方面にあるって言うのが結構( ゜Д゜)ウマーなんだが。経済産業省関係は関東ブロックになるし(事実会議で一応は新潟にも行ったし、今度は宇都宮に出張ある訳なんだが)、厚生労働省関係は確か中部ブロックになってくる。まぁ、色々と変な場所ではあるんですよ。
 で、確かに同じ静岡県内にあっても東部地区と西部地区では全くその色合いが違う。浜松なんかに行くと、やっぱり基本は「製造業」って言う色彩が強いわけで。やっぱり色んな産業立地を見ても浜松の優位性は非常に高いと思うし、事実その背景には「報徳思想」って言うバックボーン(それこそ、Social capitalって言っても差し支えはないと思う)がある。で、その一方で東部・伊豆地区って何があるのか?って言われれば、一応は富士市民・沼津市民を経験しているおいらであっても鮮烈なイメージって言うものは正直存在しない。富士宮やきそば( ゜Д゜)ウマー、沼津の近海の魚( ゜Д゜)ウマー、朝霧高原の牛乳( ゜Д゜)ウマー、熱川の金目鯛( ゜Д゜)ウマー、って食い物だけか、って思う所が何故かあるんだが、結局の所「自然」に依拠するものが多いんだよね。だって、富士市の製紙工業を見ても、元々は富士山の雪解け水があったって言う条件に加え、富士山麓の森から取れる森林資源、まぁ、流石に激しく使う事が出来ないので、田子の浦港に水揚げ・・・もとい陸揚げされるチップと言う資源が存在している。あと、食い物だからと言ってネタ扱いはぶっちゃけ禁物。自然的な要因がそこに存在し、その自然を生かすって言う事で地元の( ゜Д゜)ウマーな食い物が存在する。だって、それこそ総合火力演習で有名な御殿場の東富士演習場だって、元々は陸式もとい陸軍の演習場だった訳で、そこに立地したって言う条件は、やっぱりそこに「広大な演習場を確保できるだけの自然条件」があったって言うのもある。
 問題は、産業政策って言う観点で見た場合、どうしても静岡県西部地方だけにその注目される資源が偏っているって言う部分なんだよなぁ、って思う。確かに東部地区は東京や横浜って言う大消費地に近い地理的条件があるんだが、それ故かどうか、イマイチ強烈なものが無い訳で。じゃぁ、こいつをどうやって作るのか?って言う事を考えなくてはならないんじゃないのかな?って思う所。ああ、難しい話になってきたので続きはまた後日。