静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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It's time to say "Good-Bye" (2)

 静岡駅、13:07。



静岡駅。行きがけの駄賃(苦笑)。こいつが静岡以東へ入るのはいつの日か。
 事務所を出る前、通勤手当支給に係る条文解釈で多少話し込んでしまい、12:27の電車に乗って向かう予定が多少遅れてしまった。まぁ、どうせ適当に乗っていけば東京には適当な時間に着くだろう、と言う考えもあった。何はともあれ、13:07発の熱海行113系3両に乗って一路東京へと向かう。
 何も変わりない普段と全く同じ電車の車内。多少の睡眠不足を解消すべく昼寝に突入するが、新蒲原で小さなお客さんが多数乗り込んでくる。どこかに生活科の野外実習にでも行っていたのだろうか。背中にはリュックを背負い、手には何処かで取ったと思われるバッタが入っているビニール袋。この小さなお客さんが乗った今日の電車の事をいつの日が思い出すとき、どんな風景や記憶と一緒に思い出すのだろうか。
 その小さなお客さんが富士川で降り、再び車内は静かになる。そしてまた昼寝。気がつけば沼津に到着直前。沼津発の電車に接続する事無く、そのまま熱海まで向かう。
 「お客様の利用状況に合わせて本数を調整しました」と言っているが、果たして本当にそうなのだろうか?3両編成と言う短い編成だからこそ立っている人も居た。確かに「長い編成をガラガラのまま走らせていても無駄」って言うのは冷静に見なくても分かるのだが、どうも、今回に関してはそうも思いたくない。「繋がり」が断ち切られるような気がしてならない。地域どうしの繋がりもあるかもしれないが、「現実」が「思い出」に変えられてしまうと言う所が個人的には一番強いような気がする。しかし、時は待たない。丹那トンネルを抜け、熱海駅に滑り込む。