静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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上越新幹線と地震発生後の対策

 まぁ、色々と上越新幹線のスレでは言われているようですが、個人的にはこう言いたいかと。「よく頑張ったね。ありがとう」と。
 別に廃車や廃線になる事が決まっている訳じゃないんだけど、やっぱり脱線しながらも一人のけが人を出さなかったって言う事はマジですげー事じゃないのかな?って思います。確かにJRさんも色々と地震対策はしていますが、どうしてもそれは「東海地震」をベースとした地震対策であって、直下型の地震にはそんなに対応してなかったと言われています。正直な話、1000ガル以上と言う驚異的な加速度(重力加速度が980ガル)な状況の中じゃ脱線しない方が逆に不思議な話ですし、脱線してもなお乗っていたお客さんに怪我が無かった、って言うのはやはり、JRが今まで積み重ねてきた情報や知識の蓄積の上にあるんじゃないのかな?って思います。
 まぁ、そりゃぁ脱線しない方がいいですし、地震が発生する前に止まってくれる方が有りがたいと思うんですが、土曜日の地震の揺れ方を見ると正直そんな事は予期できない訳で。
 ただ、気にかかったのは「乗っていた人をどのように避難場所まで避難させるか」って言う問題なんじゃないでしょうか。確かに今回の脱線は「色々な条件が重なって大事故にならなかった」と言う部分は確実にあるかと思います。ですが、これが東海道新幹線で起こった時には一体どうなるのでしょうか?ましてや静岡県内で。
 東海道山陽新幹線の電車1編成には約1,300人のお客さんが乗る事が出来ます。まぁ、中には空いている列車もあるでしょうけど、これが1時間に約7,8本運転されている。それだけのお客さんが新幹線から非難してきて避難所に入ったとき・・・、正直怖いです。地元住民の方だけで避難所が満杯になっていますし(事実、小千谷の方では避難所に入りきれなくて、車で避難生活をしている人もいらっしゃいます)、ましてやそれ以上(新幹線だけではなく、在来線のお客さんもそうでしょう)の人が避難所に来る訳ですから、それ相応の対策も必要になってくるのではないでしょうか。ソースは忘れましたが、行政機関とJRとの協定が締結されているって言う話も聞いた事がありますが、果たして何処まで実効性があるものなのか、そして、その+αの避難者をどうやって受け入れるのか?って言う問題もあると思います。
 地元の人との摩擦も発生するかとは思いますし、その他色々な問題も発生する危険性は高いのではないでしょうか。まぁ、ほんの一時の事かもしれませんし(それらの人は、多少なりとも交通機関が復旧したら帰るとは思うのですが)。ですが、これらの人にも何とか生き延びて貰う事を本気で考える必要はあるのでは無いでしょうか。そのために、地元の人が出来る事とかも色々とあるような気がします。行政だけではなく、同じ地震に遭遇してしまったと言う事では同じでしょうから。その時に、地域の持っている価値が試されるような気もしないではないかと。