静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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水が創るTown Pride


産官民の活動評価
 橋や河川、街路、公園など優れた土木空間を生み出した作品を表彰する社団法人「土木学会」(本部・東京都新宿区、会員約4万人)の「景観・デザイン委員会デザイン大賞2004」で8日、三島市の「源兵衛川・暮らしの水辺」が、最も価値ある最優秀賞に選ばれた。
 「源兵衛川・暮らしの水辺」は県東部農林事務所が昭和63年から平成10年まで整備した農業用水路・ため池を多目的に活用した親水公園。
 湧水の減少など水環境悪化で衰退した水辺の暮らし、文化復活を目指し約1・5キロを八ゾーンに分けて整備。溶岩を多様に使い、川の路として生物の生息場や浄化に利用するなどした。
 平成5年からは東レ三島工場が源兵衛川への通年水供給に協力。企業、行政、市民の3者による環境改善の取り組みはグラウンドワーク活動の先駆けにもなった。
 こうした源兵衛川の市民参加による水辺の環境づくりに対し、土木学会は早くから注目していた。前回までは自薦だった応募が今回から他薦に変わり、整備にかかわった関係者に応募が呼び掛けられたという。
 今回は27点の応募があり、一次、二次選考を経て最優秀賞2点、優秀賞7点が決まった。NPO法人グラウンドワーク三島の渡辺豊博事務局長は「地域のパートナーシップが生んだ空間が評価された」と喜んだ。
三島「源兵衛川・暮らしの水辺」 土木学会最優秀賞に 2/9 静岡新聞

こんな所<源兵衛川
 前年度に「まちづくりワークショップ」と言う静岡県の都市計画室がやっていたweb上の講座に参加し、その中のエクスカーション先がここだった。夏のアホほど暑い最中にこの源兵衛川にも行ったんだが、足が痛くなるほど水が冷たくて気持ち良かったって言う事を覚えている。三島のことを「水の都」って言うように言うんだが、やっぱりその名前は伊達じゃないって言うのを体感した。
 この源兵衛川って言うのは楽寿園を水源に持っているわけなんだが、その昔から三島市内の農業用水に使われていて、三島市民にとっては重要な役目を持っていたと言う。そんな中で東レが昭和30年代に工業用水として取水を始めたんだが、その結果としてこの川は枯渇してしまい、近隣の住民に「公害」というものを明確に認識させたと言う話もある。その結果として、当時の静岡県が沼津・三島地区で進めていた「東駿河湾石油化学コンビナート構想」が結果として消えてしまった、と言う運動の原点とも言える河川である。
 それから約半世紀、この三島に存在するソーシャル・キャピタル消えてなかったって言うのが見事に証明されたとおいらは思うわけで。某三島市長が言った「三島は静岡の鎌倉ですから」という発言に対して「そんな事言うんじゃない、もっとTown Prideを持て」って言う某商工労働部長の言葉はやっぱり真実だったんじゃないのかな?って思う。確かに三島って言えば三嶋大社や鰻、って言う位しかないんじゃないの?って言うように端から見たら思えてしまうんだが、チト待てよ、自分たちの今居る場所がどんな歴史を辿ってきたのか、その歴史の中からどのような社会が生まれ、経済が立ちあがっていったのか、それを見ながら将来展望を立てる必要があると思う。
 いや、本当に三島に出かけた際は遊びに行ってみてください。場所はここらへんです。気持ちいい雰囲気の場所ですよ。