静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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おばはん、GJ!


 静岡県が制作した振り込め詐欺防止CMを巡って「大阪府VS大阪のおばちゃん」のバトルが16日、府庁で展開された。
 大阪弁の女性が「詐欺やでえ」と絶叫して注意を呼びかける姿が話題になったCMで、府が「大阪のイメージダウンになるという声がある」と県にクレームをつけたのに対し、出演タレントが「なんでイメージダウンになるの」「逆に表彰状もらえると思てたのに」と反撃。〈おばちゃんパワー〉に気おされた府幹部は「すばらしいCMだった」と白旗を揚げた。
 CMは、同県が「振り込め詐欺被害が少ない大阪の人に語ってもらおう」と制作。大阪の女性タレント3人が「静岡県の人も気いつけや」「すぐお金を振り込めっていう電話、あれ詐欺やでえ」などとカメラに迫る姿が昨年末から約1か月間、同県内で放映された。その後、被害は前月比で3割以上、減ったという。
 ところが、府は今月9日、幹部2人を県に派遣して「誇張し過ぎ。コテコテが大阪のすべてと思われては困る」と“抗議”した。
 これに対し、出演者の宇口久子さん(58)ら5人が「私らも言わしてもらう」と府庁を訪れ「大阪が被害が少ないってPRして来たんやで」「なんで税金をつこうて(抗議に)行きましたん。おたくらがイメージダウンにしてるんや」と追及。最後には府幹部が「大阪のおばちゃんのイメージが被害の減少につながった」とCMを持ち上げた。
 府警が昨年1年間に認知した振り込め詐欺は380件、被害総額約3億3000万円で、ともに全国の1%ほど。大阪の“撃退率”の高さが目立っている。

振り込め詐欺撃退CM、大阪のおばちゃんパワーさく裂■2/17読売新聞(Yahoo!ニュース)

 ここで書いた話の後日談。<チラシの裏>また某広報監喜んでいるんだろうなぁ(謎)
 正しい事を言っているのはやっぱりこのおばちゃんたちだと思うんだけど、如何なもんでしょうか。まぁ、流石に表彰状とかって言うのは待てぃ、って思うんですけど、マジで大阪のいいところをPRしたって言う事は素直に「凄い」って思いますし、あれだけの濃いキャラクターがあったからこそ静岡県内の振り込め詐欺の件数が減少したって言うのは確かな話だと思います。
 このニュースで一番気になっているのは、「何でわざわざ静岡くんだりまで抗議に来たのか」って言う行政の発想なんです。確かにイメージアップ戦略って言うのは重要だと思いますし、地域ブランド形成のためには必須のものだとは思います。ですが、このイメージアップ戦略も「地域の持っている特性」の上に成り立たない限りは砂上の楼閣に終わってしまう、って言うものなんですよね。決して自分たちでは認めたくない性格って言うか資質であっても、その資質を十分に活かすことが出来れば見事なまでの結果が出るって言う事を証明した事件だと思います。大阪府の中の人もこの一件で気づいてくれれば幸いだと思います。
 しかしまぁ、このCMは「のぞみを静岡駅に停車させろ」とか「静岡空港駅を(ry」とか言っている方がいらっしゃるところが作った割には久々のヒット作ですね。いや、それよりも「大阪って振りこめ詐欺が全国一少ない」って言う事を発見した県庁の中の人に心からGJ!って言いたいです。さぁ、あとはその実力を地元の政策に反映させる事が出来れば・・・などと思っております。
 <チラシの裏>(´-`).。oO(でも、一番喜んでいるのは某広報監なんだろうなぁ。)