静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

こーゆー取り組みもありか。

 ヨコハマ経済新聞さんにこんな記事が。


 京浜急行電鉄株式会社(社長:小谷 昌)は、映画化を目的とした「活気ある京急沿線を舞台としたオリジナル脚本」を公募する『第2回京急脚本大賞』作品募集キャンペーンを実施する。最優秀賞(1編)には、映画化するとともに賞金300万円が贈られる。最終選考委員は、脚本家の荒井晴彦氏(代表作「Wの悲劇」「KT」等)と日本映画製作者協会代表理事の新藤次郎氏、作詞家の阿木燿子氏を迎え、社団法人シナリオ作家協会の協力を得て審査を行う。応募資格は、男女、年齢、国籍、プロアマを問わず。受付期間は2005年10月1日から12月31日まで。発表は2006年7月以降。昨年2月までに実施した第1回キャンペーンでは573件の応募があったが、最優秀賞の該当作がなく、映画化は行なわれなかった。問い合わせは、京急脚本大賞事務局(TEL 045-848-2729、10:00〜18:00 土休日を除く)まで。
京急、沿線が舞台のオリジナル脚本を公募・映画化 ■3/2 ヨコハマ経済新聞
 なかなか面白そう。書いてみるか・・・って思ってもおいらは京急沿線の事がよく分からないから何とも言えない部分があるんだけど(苦笑)。
 どちらかと言えば鉄道会社が今まで提供してきたのって「ハコモノ」が多かったわけで。まぁ、阪急や東急のビジネスモデルを見ても「本体(=鉄道)の収益を上げるために、沿線にハコモノを展開する」って言うケースが多かったって思う。良く言われる「沿線文化」ってのは、その「ハコモノ」にどんなイメージを付与するのか?って言う面においては鉄道会社が意図的に付与した、すなわち、元々その地にあった物語とは別の文脈の上に成り立っているような気がしないでもない。だって、東急田園都市線なんかは開通前は畑のどまんなかを走っていたワケだし、それ以前には大山街道って言う事で参詣のための街道だったワケだし。そこに鉄道会社が資本を沿線に投下する事によって今の地域イメージを創りあげたって言うものがあるんだと思う。
 まぁ、そんな文化も悪くないと思うし(いや、本当はあんまり好きじゃないんですけどね。多様性って言う観点から見た場合には許容されるべき存在だと思いますし、その文化作りに果たした鉄道会社の手法は評価されるべきであると思います。結果的にその恩恵を被るのは地域の住民なワケですから)、否定されるべき存在じゃないと思いますです。
 鉄道会社の宣伝って言うよりも、むしろ、その沿線が持っている様々な物語を再度発掘し、それを再構築する事によって地域との繋がりを見出そうとする方向性がその根底にはあるんではないのかな?って個人的にはこのイベントを見て思っております。実際に京浜急行のサイトを見ると、沿線各市町の協力も出ていますからね。
 方向性として、ハコモノの限界が見えかけてきて、その限界を乗り越えるための取り組みって言うような感じがしておりますです。