静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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定期演奏会。

 と言っても自分の演奏会じゃなくって、中学高校と所属していた吹奏楽部の定期演奏会なんですが。
 毎年この時期に定期演奏会をやっていて、用事とバッティングしてない限り聴きに行っているんですが、この演奏会を最後に引退する高校3年生を見るたび、自分の最後のステージの時を思い出してしまいます。考えてみれば俺にもあんな時があったんだなぁとか、仲間達と懸命になって演奏会を創りあげようとした事が浮かんでくるんです。そう、それがつい去年の話であるかのように。
 最後の曲で男泣きをしてしまい、演奏が出来なかった人も今日のステージでは見かける事ができました。
 その涙は最後のステージに立った者でないと分からないと思います。この曲で「本当に」終わってしまうんだ、と言う想い、今までの事が頭の中に思い浮かんで来るワケで。最後まで精一杯自分の力を見せたいと思っていても、その想いが強いんじゃないのかな、と。泣いていいと思います、と言うか、泣け、思いっきり泣け。人前で泣けるなんてこんな時しかないんだから。泣ける事だけの事をやってきたって言う自信があれば、これから先の大学受験や大学生活、社会人生活を乗り越えて行けるはずです。
 自分もあの最後のあのステージに立ったとき〜今からかれこれ14年前の話になっちまったのか〜、最後の最後でコンサートマスターと言う重責を負いました。他の高校が定期演奏会で同じ曲をやった時は途中で「やり直し」になったんですが、自分達はあの難曲を最後の最後まで演奏しました。そして、それは今の自分の中でも大きな自信になっています。大事な事は、あの5年間、Clarinetを吹きながら学んだのかなぁ・・・って思っています。