静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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「ハッピー☆マテリアルを1位に」:個人的に総括

 と言うわけで総括をしてみようと思うんだが。まぁ、あくまでも個人の言いたい事を言うだけなので。
 祭りは正直言って面白かったし、「ハッピー☆マテリアル」って言う曲そのものも聞いていてそんなに悪くないって言うか結構中毒った。7月、8月発売分はおそらく購入するだろうし、同僚から押しつけられて聞いた過去分のウチ2月分に関しては購入しようって思う。
 確かに言われてみれば「食わず嫌い」って言うのがオレの中にもあったなぁって思う。元々「ネギま!」って言う作品自体存在は一応知っていても「興味ねぇ」って言う訳だったし(実際にTVアニメも同僚から貸してもらったんだが、こっちは今でもパス)。まぁ、やっぱりジャンルを越えて色々と聞いてみないとならないなぁ・・・って言うのは正直痛感していた。この祭があったが故に確かに出会った音楽って言うのはある。まぁ、森山発言が正直言って気にくわないって言うのもあったんだけどね。
 けど、それ以上に思ったのは「多様な価値観をどうやって認めるのか?」って言う所の難しさ。
 発売日であった6/8にはアレンジレンジ(仮称)の新曲が発売になっていた訳で。まぁ、聞いてみたんだけど正直言って「なんかこれってつまんない」って言う感想を持ったっていうのが実際の所。確かにアニソンのようなある種のきつさってのは無い。けど、やっぱつまんない訳で。けど、これが確かに売れているんだよなぁ。
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 モノにはいくつかの視点がある。ユーザーの視点、作り手の視点、そして、売り手の視点。実際にいろんな会社さんの話を聞くと「作り手の視点」だけで行っているものは確かに売れない。でも、かと言ってユーザーの視点だけでは既存の技術のブレイクスルーが出来ない。やっぱりそこにはユーザーの視点を持っている作り手の視点が正直必要。でも、ユーザーの視点と作り手の視点があっても仕方ない。そのモノ作りを商売として成功させるためには売り手の視点も必要な訳で。どの顧客層に、どんな目的を達成するためにその商品を販売するのか、いや、開発するのかって言うデータが無ければ、貴重なリソースを浪費してしまう結果となってしまう。どの分野から見てもバランスの取れたものでないと、決してその商品が「成功」と言う事が出来ない。
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 産業としての音楽を考えた場合、果たしてそのバランスが取れているのか?って言えば疑問だと思う。音楽の好みにはそれこそ個人的な偏りが存在するので「万人受けする」って言うのは難しいって思うのだが、どうも「売り手の視点」でしかモノを見ていないような気がするんだよなぁ・・・って思う。
 それこそ、金曜日にあったとあるカウントダウン番組の中を実況するスレの中で「ハッピー☆マテリアル」が取り上げられないのはテレビ局の操作だ、って言うような意見があったんだが・・・まぁ、「売り手」って言う観点で見た場合には取り上げないんじゃないのかな?って思う。ちなみに放送局はテレビ朝日系。
 テレビって言うのは基本的に広告媒体だし、それ以上でもそれ以下でも何でもないって思っている。そのような特性を持つメディアの中で好きこのんで他局の宣伝をしたいとは思わないし、やっぱり基本的には「自局の利益になるもの」しか放送しないだろう。結局、「曲を売りたい」って言うメーカー側の思惑が全てなような気がしないでもない。で、そのメーカー側の意向を「自分の実力」と勘違いする痛い奴らが思い上がった発言をしてみたりとか、って言うのが問題の根底にあるのかな、って思う。結局、そのアーティストを宣伝に使おうって言うのだって「知名度が『高い』アーティストを起用する事によって、自分たちの商品が売れるようになる」って言う魂胆だろうし(その魂胆そのものは間違ってないと思う)。
 そのような周辺状況を見極めてはいるんだけど、それに満足できない自分たちもそこに居るって言う訳で。
 運動そのものは所期の目標を達成する事が出来なかったものの、自分としてはいろんな事を考える事が出来てまぁ、良かったって思っている。第一、面白かったしwwwww。たぶん、次回もこんな祭があれば参加するでしょう。え?何でかって?面白いから。