静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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すっかり忘れてたワケで


 来月1日に県西部12市町村が合併し新浜松市が誕生する。それにともない、19日、舞阪町、雄踏町、水窪町で「閉町式」が開かれた。このうち舞阪町では町民センターに約160人の町民が集まり、来賓として合併協議会会長の北脇保之浜松市長も出席して閉町式が行われた。
 式の中で伊藤賢太郎舞阪町長は古くから宿場町として栄えた舞阪を振り返り「きょうが終わりではなく新たな出発点です」と新市誕生へ向け力強くあいさつした。その後、舞阪町のために尽力をつくした人たちが表彰され、パラリンピックで3度、金メダルを獲得した河合純一さんなど150人以上に感謝状が贈られた。
 県西部12市町村が合併する「新・浜松市」は人口約78万人、面積は県内最大となり、2年後の平成19年4月の政令指定都市移行を目指す。
新浜松市に向け閉町式■6/19 静岡新聞
何気なくぶらついていたらこんな記事を発見。色んな事にかまけていてすっかりと忘れてしまっておりました<新浜松市。以前にも書いたんですが、再度ここで「一体どこが浜松市になるのよ?」って言う事を再度確認してみると、こんな感じになる。


天竜川・浜名湖地域合併協議会
えーっと、各市町村へのリンクはしないので念のためw。
 正直、何か静岡市より激しく広い範囲が合併するなぁ・・・って思うのは気のせいかな?って思うんですが。静岡市の場合には、人が住んでない(って言うか住めない)地域が存在しているので、確かに広いって言えば広いんですがその広さほどの人口は存在してないし、基本的には静岡の中心部に人口は固まっている。
 でも、新浜松市の場合はそうじゃない。
 水窪とか佐久間って言った山奥の地域であってもそこに行政区画が存在するワケですから、正直な話を言えば静岡市何か目じゃないほどの「多様性」って言うのが存在しているのは確かな話です。正直、静岡市蒲原町由比町を合併するだしないだとか言うレベルの話じゃないのはまた確かなワケで。こう考えると、やっぱ西部地域の持つポテンシャルって相当大きいもんじゃないのかなぁ・・・って思うんですが。
 実際「ここは浜松市内かなぁ?」と思って向かった先が実は浜松市じゃなかったりとか、「ここは雄踏町だろ」って思った場所が実は浜松市内とか、結構シームレスな地域構成をしているって言うのも面白いところかとは思いますが、どうなんでしょ、やっぱり自然の要害がそんなに存在する事無く、人が自由に行き来していたって言う所は実際にあるのではないのかな?って思うところがあります。
 ただ、鉄ヲタ的には「飯田線沿線が何で浜松市なのよ?」って言う所も無いワケではないんですがw、まぁ、実際においらあたりが出張でそこらへんに行くときは間違いなくクルマ使います。車で行けばそんなに遠くない場所ではありますので(まぁ、静岡市内から見れば下田や松崎に行くような感覚です)、案外浜松市って言うのも納得出来無くない、って言う部分はあるかと。
 ですが、それ以上にこの「新浜松市」を象徴するのは「天竜川の流域圏」と「浜名湖文化圏」がFusionしているって言う部分にあると思います。ここで少し整理してみると・・・

天竜川流域圏:浜松市・浜北市・天竜市・龍山村・春野町・水窪町佐久間町
浜名湖文化圏:浜松市・雄踏町・舞阪町三ヶ日町細江町引佐町
 って言う感じになるわけで。この2つの文化圏の扇の要になるのが浜松市、って言った所になるのかもしれませんね。実際、静岡県西部における産業発達史を見ると現在の浜松市内だけで全てが収まるのではなく、どちらかと言えば浜北や天竜って言った地域の役目も大きいですし、んじゃ、その文化的な基盤はどこにあるのか?って言う事を考えると・・・確かに浜名湖が果たした役割は大きいです。考えてみれば、都市的な基盤って言う事で言えば静岡市よりも浜松市の方がその地理的条件って言う事で言えば役割は高いんじゃないかな、って思います。
 静岡市の場合は一体どうよ?って言われてみれば・・・やっぱり東京と同様に「政治的なもの」がその基盤に存在し、決して都市の核としては浜松ほどのものは無かったと思いますし、沼津や三島にもかなわない部分はあるって思います。東側にはさった峠、西側には高草山と言う事でいかんせん狭いエリア、言うなれば現在の静岡市の部分の集積しかなかったのでは?と思う部分もあります。
 往々にして静岡市浜松市は事あるごとに色々あるって言いますが、そりゃたしかに無い方がおかしいわな(汗。
まぁ、でも、機会がある毎にちょいとこの話は追いかけてみたいと思います。