そこで都市論ですよ

　会社帰りにいきなり飲みに行く。まぁ、野郎ばっかなんだけどな。
　で、1件目の店ではそれこそ映画の話とか比較的まともな話をしていたんだが、2件目のお店でいきなり何故か都市論の話をみんなしてぶちかます。ええ、何か知らないんですけど、話のきっかけはNK流って言う事で（謎）。まぁ、平たく言えば風俗の話なんですが。
　けど、正直言ってこの「風俗」って言うものを考えるのは「都市」ってもんを考えるのに結構重要な部分になるんじゃないかと思うわけで。まぁ、自分が良く趣都秋葉原に行っているって言うのも多少は関係しているんじゃないのかな、って思う所もある。で、何で「風俗」ってもんを都市論の中で考えなくっちゃならないのか？って言う事を考えると答えは簡単。市場ってもんは人間の欲求によって形成されるものであるが故の話、って言うものがあるんじゃないのかな？って思っている訳で。だって、何でVHS方式のビデオがあそこまで普及したのかって言えば、それはやっぱり男性の欲求がある訳だし、何で10/15のI'veのライブチケットの.tvの販売に関して祭りになったのか、って言えば、それは根本には「見に行きたい」って言う欲求が存在していますからね。その欲求を満たすだけの供給があれば問題は無いんだろうけど、供給が少なかったりとか、供給の手際が悪かったら色々と言われる訳で。まぁ、その根本にあるのは「欲求」って言う2文字のものなんですけどね。
　確かに整然と整った町って言うのは見ていて美しいものではあるのかと思いますし、多くの人が住む限りはやっぱり衛生的な問題とか環境問題、安全問題に対する配慮はされて当然でしょう。ですが、果たして「塵一つ落ちてないまち」に魅力があるのかどうか、って言えば「無い」って言わざるを得ないのではないでしょうか。ましてや、その都市に住むって言う事に対していくつもの条件が付けられるって言う事がある・・・って言うのはどうなのかな、って思います。まぁ、ある種の「空気嫁」って言うような事が自然と発生してきたりとかって言う事はあるかと思いますし、開発業者が意図的な設定をするって言う事はあるかと思いますが、それはそれで自由主義経済の中で個々の事業者が自由な活動をやった結果なので問題はないかと。行政が一方的に決めつける「美しい町」や「きれいな町」って言うものが正直怖い・・・って思うんですよね。
　で、風俗は、って言うと「美しい町」や「きれいな町」の対極に存在する訳で、なかなか事業認可が下りないとか言うものも存在しますわ。まぁ、そうやって「望ましくないもの」を排除していきたいって言う考え方も確かに分かりますし、まぁ、そりゃ当然なのかなって思うんですけど、実際に「社会にとって望ましくないもの」は、実は「社会にとって必要なもの」になるんじゃないのかな？って思います。行く行かないは個人の自由として。変な話って言うか、言い方は悪いですが「ガス抜きのシステム」として作用しているって思うんですよ。まぁ、おいらの場合にはそのガス抜きのシステムがダメ人間系のものだったりする訳なんですけどねｗ。3D系にしても2D系にしても、所詮は一時のファンタジーに過ぎないわけですし、そのファンタジーを買うって言う事で市場が形成されている訳なんですから。
　こう書くと「不道徳な事を言っているんじゃねぇよ」って言うツッコミが来そうなんですが、不道徳な事を推奨している訳ではありません。不道徳って言うのは・・・そうですねぇ、ファンタジーがリアルであると思いこんで犯罪行為に走るって言う事だと思います。例えば監禁王子とかねｗ。あと、やっぱりアウトサイダーな方々の存在って言うのも看過できないって思うんですよ。基本的には人間の闇の部分ですからそんなに表沙汰には出来ない、それが故につけ込んで来るって言う構図が、結果的に「安全面」と言う事から地域社会の存在を脅かす、それが故にそのような方々が出てくるような要因を近隣に置きたくない、って言う部分が一連の流れではないのかなと思います。
　でも、元々都市って言うものは「雑多な人間の集団」であるって思います。その中で統一的な見解を構成するのは正直言って困難だと思いますし、出自が全く異なればコンセンサスの形成は正直難しいでしょう。そんな部分を理解しながら、「都市」や「地域」って言うものを見て行かなくっちゃならないなぁ・・・って思うわけで。はい。