静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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交通博物館

*遡及日記*
 に行ってきた訳で。まぁ、目的としては今やっている「旧万世橋駅遺構公開」を見に行くって言うのがその目的だったんですが、マジで良かったです。
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 ガキんちょの頃から、交通博物館は我が家の中の人に連れられて良く行っておりました。それこそ「数え切れないほど」(中の人、談)みたいだったんですが、今になってようやく「実はものすごいもんを展示してねぇ?」と言う事に正直気付かされました。



 例えば、この写真なんですが。
 この写真は大正年間に作られた車両の模型なんですが、模型の製造年を見ると大正年間とありました(確か大正15年だったかなぁ)。それだけでも驚いたんですが、↑の写真を見ると、車体外部の塗装方法がステップを踏んで再現されています。正直、ここに気付いたのは今日だったりする訳で。確かにガキの頃すでにこの電車を見ていたのかもしれません。ですが、こんなものまであった、と言うのは分からず、今となって「すげー資料的価値が高い」事に気付いた訳なんですわ。
 まぁ、自分が大人になった、って言うのもあるんでしょうが。それでも、行くたび毎に新鮮な発見があるって言うのは正直自分でも信じられなかったって言うのが実際の所。色んな部分でそれを感じます。



 そして、メインディッシュの旧万世橋駅遺構公開。
 確かに行きにくいと言うか入りにくい部分があったんですが、こんなもんがあったのかって言う事や、その昔に駅があった、と言う事は知識として知っていても、実際に現物を見ると正直な話すげー、としか言いようが無い訳で。どんな人のどんな想いがここに込められていたのか、それを考えると正直な話、色々と考えさせられてしまいます。


 そして、模型ジオラマ。ガキの頃と変わってないんですが、確実にそこに走っている電車は変わっていましたし、それこそ最新鋭の車両がそこには居ました。そして、久々に運転の様子を見て「懐かしいなぁ」などと感慨に浸っていた俺様が居た訳で。


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 正直、展示品を見るって言うのもあったんですが、それ以上に「ありがとう」って言うような想いが強かったです。恐らく、交通博物館を見に行かなければここまで激しい鉄ヲタにはならなかったと思いますし、そう言えば良く来たっけなぁ・・・と小さい頃の事を思い出していました。
 想い出の場所は確かに無くなってしまうかもしれません。それはあらゆる部分において。ですが、形有るものはいずれ無くなる訳ですし、「モノ」を守る事も大事な事であるかもしれませんが、それ以上に「モノに込められた想い」と言うものを守る事が実は大事なんじゃないのかな?と思っています。先人が様々な部分で築き挙げてきたもの、その精神を生かして未来へと繋ぐ事こそ様々な部分で重要なのかなぁ・・・と思った日曜の朝でした。