静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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交通からのまちづくり

 興味有る記事を。


 富士市鈴木尚市長らが21日、国土交通省を訪れ、同市の中心市街地などの基軸公共交通として活用を検討しているDMVデュアル・モード・ビークル)の早期実用化の推進を北側一雄国交相に要望した。
 DMVは鉄道と道路の両方を走行できる新たな交通システムとして、JR北海道などが開発を進めている。鈴木市長らは実用化に向けて必要になる法令、DMVの技術基準のほか、補助制度などをできるだけ早く整備するよう訴えた。
 また、平成18年度の市政40周年記念事業で実施を検討している市内でのDMVのテスト走行に対する理解、協力を求めた。市長のほか市議会代表者4人が同席し、導入に向けた市の熱意を伝えた。
 富士市新富士駅と富士駅の接続などに導入を図りたい考え。平成17年度から事業化に向けて本格的な検討に着手している。北側国交相は北海道のDMVに自ら試乗した経験を紹介し、安全面などの確立を条件としながらも、「これは使えると実感した」と将来性に期待を示した。
DMVの実用化促進を 富士市長ら国交相に要望静岡新聞 2/22
 岳南鉄道から新富士駅に向けて走る路線に導入を考えているみたいです。いや、それか、今でも多少路盤が残っている製紙工場の引き込み線を使ってこのDMVを走らせるのかなぁ・・・とは思いますが、興味を引く計画であるのは間違いありません。実際、新幹線の新富士駅と東海道線富士駅富士市の中心市街地になります)の間は離れていて、流石に歩いていくのは距離的に結構シンドイ。そうなって来たときにシームレスな交通機関を使う事によって地域の活性化が出来るって言う考えだとは思います。
 確かに面白いのではあるのですが、多少気になる部分も同時に存在するわけで。
 確かに鉄道路線とバス路線の相互乗り入れと言うのは一つのアイデアであるとは思うのですが。さて、これを実施した場合にどれくらいの効果が生まれるのかって言う部分です。ペイできるのかどうかって言う部分もあるのですが、それ以上に「人がたむろする事が出来る場所」を作る事が出来るのか、って言うと正直微妙な所があるのではないかと思っています。便利になる事は確かに望ましいのですが、便利になったが故に地元から出て行く事が容易になる訳ですし、その流れを黙って見ているだけになってしまうと、それは余りにも勿体ない事で。
 果たして、この計画を実施すると同時に、どれだけの魅力的な地域作りがされるのか、気になる部分であります。