静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

当たり前の事なんでしょうけど

 ふとこんな記事を見かける。


 麻布十番商店街振興組合は、同商店街への新規出店時の基本ルールをまとめた全10項目からなる「十番ルール」を策定した。同商店街は、江戸時代から続く歴史ある商店街で、たい焼き屋「浪花家総本家」をはじめとする老舗も多く、飲食店の多くは23時には閉店するなど「健全な街づくり」を目指してきたが、2000年の地下鉄開通や2003年にオープンした六本木ヒルズなどによって、昼間人口や新規参入店が増加し、「昔からの麻布十番らしさを守れない店舗」が増えていたという。同商店街では、「麻布十番らしさ」を維持するためにも既存店舗や新規出店者に対して、同ルールへの協力を求めている。「麻布十番のブランドを保ちます」「街並みにあった店舗づくりに協力します」などの10項目で、店舗間の連携強化や商店街の景観・環境の保全、治安の維持・健全化などを推進したい考え。10項目は以下の通り。

○壱番 麻布十番商店街振興組合に加盟します。
○弐番 商店街の事業に協力します。
○参番 麻布十番のブランドを保ちます。
○四番 健康・健全な商店街づくりを進めます。
○伍番 街並みにあった店舗づくりに協力します。
○六番 歩道上の看板を自粛します。
○七番 交通安全に協力します。
○八番 きれいで清潔な商店街づくりを進めます。
○九番 家庭的な温かな雰囲気づくりを進めます。
○十番 結束力を強め、魅力ある商店街づくりを進めます。
麻布十番商店街に「十番ルール」−新規出店につき■六本木経済新聞(3/6確認)

 当たり前の事を書いているような気がしないでもないが、麻布十番のようなネームバリューが高い商店街であってもこのようなガイドラインを作らないとならない状況って言うのが、何かどうかしているなぁって思う。確実に言えるのは、このガイドラインを遵守する事によって「麻布十番」と言う地域の持つ価値が上がるって言う事をしっかりと認識しているって言う事ではないだろうか。
 確かに「賑わい」って言う事で言えば、全国チェーンの店を引っ張り込んでくればそれはそれで有る程度は確保出来るかもしれない。しかし、それだけで終わるような問題ではないと言うのはまた事実だと思う。その地域が持つ色と言うか何というか、そこらへんをどうやって活かしていくのか、商店街と言う地域形成を通してどのような形で「地域に貢献していくのか」を考える必要があるのではと思う。
 だが、その一方で青色吐息の所も正直な話多いわけで。当然ではあるが、その商店がが置かれている状況によって問題は異なる訳だし、「まずは自分が生きていく事で精一杯」と言う所も多い。一体どう考えればいいものか、正直難しい問題だなぁ・・・。行政が手ぇ出せばそれで済むって言う話じゃないだけに。