静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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富士宮やきそばす委員会

 以前、本館の方で書かせて貰った話が本格的に進んでいるようです。


 富士地区と八王子・多摩地区を中央道経由で結ぶ高速バスの運行に向けた「富士宮やきそばす委員会」が、このほど発足、帰郷する学生や観光客の足としての利用を見込んでおり、5月の運行開始を目指して地元や首都圏での需要喚起を図ることにした。
 富士宮市の名物にちなんで「富士宮やきそばす」と名付けており、運行の目的は、
▽学園都市である多摩地区とのネットワーク強化
▽首都圏からの観光誘客
の二点を柱に交流人口の増大を図り、最終的には首都圏の私鉄系バス事業者の誘致につなげることにしている。
 運行計画によると、区間は新富士・富士・富士宮・白糸・朝霧―八王子・多摩動物公園。期間は5月7日から6月30日まで。料金(片道均一)は2100円。旅行業法に則した運行のため定期チャーター便となる。学生、日帰り・宿泊の観光客、ゼミ・スポーツ合宿の大学生と、それぞれをターゲットとした時間帯の四便を設ける。
 委員は、高校の前PTA会長、東京出身者、旅行業者、富士宮やきそば学会メンバーなど六人で、多摩地区の在住歴や旅行・鉄道関係の勤務歴などの経験も生かして、各人が富士宮と首都圏での営業、運行、広報などのアドバイザーを担う。
 市役所で開かれた発足式では、設立趣旨や今後の計画などを確認した。運行までには3回の試乗会を含めた宣伝活動を行うことにしたのをはじめ、25人の小型バスでスタートするが、採算が取れれば大型バスに切り替えるほか、7月以降も一定期間で継続的に運行するなどの方向性も決めた。
 協議では、「大学生の子を持つ親は交通費の負担軽減が何よりもありがたい」「富士山西ろくとダイレクトに結ぶのが魅力。多摩地区の利用を掘り起こせば観光振興の大きな起爆剤になる」などの期待の声をはじめ、首都圏での宣伝活動の進め方などの課題が挙げられた。
高速バス運行に「富士宮やきそばす委員会」が発足■富士ニュース3/3 掲載分(3/16確認)
 「しみずライナー」に現を抜かしている間に、本格的に話が進んでいるようです。
 とりあえず最初は「高速バス」ではなく「ツアーバス」での運行形態になると言うのは致し方ない部分ではありますが、この「地域主体の取り組み」は応援していきたいと思っていますし、機会があれば是非一度乗ってみたいと思っています。なかなか中央道の方へ行く機会もありませんので。
 ネーミングは、やっぱりやきそば学会の渡邉さんが付けたんだなこりゃw、と一発で分かってしまいましたが、確かに「大学生の子を持つ(以下略)」は結構大きなターゲットになると言うのは確実な部分だと思います。実際、「しみずライナー」運行開始前にも、「これで大学生の娘も少しは楽になるかな」と言うような話も自分の身の回りで同時多発的に聞こえてきました。
 とは言え、以前富士急行/京王帝都が運行していた「スキッパー」号(沼津駅〜中央道〜八王子)が乗客の伸び悩みで廃止になったって言う過去や、JRバス関東/富士急静岡バスが運行している東京富士宮線と言った競合路線もあり、多摩方での販売を本気でやらないと思いっきりポシャりそうな気がしないでもありませんが、ここ最近になって「富士宮やきそば」の知名度の上昇によって「富士宮」の知名度が高まっている事を考えると、東名高速線とは真っ向勝負にならないような気がします。引き続き、「富士宮やきそばす」の動向には注意を払っていきたいですね。