静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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定量的評価と定性的評価

 色々と「数値目標」って言う事が言われております。ある事業に対してリソースを投下したときに、どれだけのアウトプットが出て来るかによって、その事業の評価をするって言う事なんですが。まぁ、これはこれで必要な事だと思いますし、正しく運用されれば何も問題は無いです。ただ、気になるのは評価をする側が「恣意的な数値」を用いてしまう事なんじゃないのか?と言う所です。
 ある事象を評価する場合、そこには色んな評価指標たるものが存在します。例えば「商談会」なんかの場合をその例として考えた場合、動員数や商談成立件数、商談成立金額と言ったものがあります。どの指標もその「商談会」の効果を測定するため有用なツールですし、恐らく自分が評価する場合にはその部分の数字から見るとは思います。ですが、問題は「それだけのアウトプット」で効果を測定してしまっていいのかどうか?と言う所なんです。
 一番気になるのは、出展した会社さんとかが「その展示会に出展し、効果が得られたかどうか」って言う部分、言うなれば定性的な評価なんじゃないでしょうか。「色んなバイヤーの方と直接話が出来た。商談件数は無かったけど、こんな商品あったら買いたい」とか「この展示会にはまた出展したい」って言うような評価がどれだけあったのか、そんな部分が正直な所一番大事なのではないでしょうか。
 まぁ、「商談会」って言う具体的なケースを挙げてみたんですが、これはあらゆる事業やプロジェクトに関しても言える事だと思う訳で。定量的な評価を見たら正直芳しくなかったけど、定性的な評価を見たら結構良かったと言うようなケースもあれば、その逆に定量的指標を見たら結構良かったんだけど、定性的指標を見たらダメダメのズタボロ、って言うようなケースもあり得ます。
 さて、問題はそのような時にどっちの評価を見るべきなのか、そして、どのような対策を立てるべきなのかって言う所でしょうね。やるべきかやらないべきか、って言う事を考えた場合。当然ではありますが、何かプロジェクトを実施する場合には一定のリソース、ぶっちゃけて言えば「資金」や「労力」が必要になってくる訳ですし、それらのリソースは言うまでもなく限度があります。少なくとも無尽蔵には無い訳で。そんな中で「評価基準」を明確にするって言う事は大事ですし、意図的に片方しか見ないって言う事があってはならないと思う訳で。


 この部分の評価が曇り無く出来たら、正直色んな部分で考え方がクリアになってくるんですけどねぇ・・・。