静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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公的機関が資金面の支援をするって言う事。

 まぁ、遡及日記な訳なんですが。思った事があるのでつらつらと書いてみます。
 
 先週一週間、前のエントリにある通り静岡県内各所を公用車で走り回って色んな社長さんの話を聴いたりとか、決算書を見てみたりとか色々やっておりました。まぁ、おいらのやっている仕事って言うのは「設備とか色々入れたいんだけど、ちょいと今のままじゃなかなか上手くいかない。」って言う会社の方への支援なんですが。・・・まぁ、平たく言えば公的機関がやっている金貸しなんですが、やっぱりその段階では色んな形で「企業を判断する」って言う事をする必要があります。
 この「判断基準」ってもんをどう考えればいいのか?って言う事でどうも迷いがまだ残っているんですよね。
 確かに公金(いずれにしても返して貰うものではあるんですが、原資は公金なので「公金」って言っておきます)を扱うので、当然ではありますが「損」を出したらそれこそ責任問題になってきます(実際に追求されるかどうかは別にしても)。ですが、「損」って言うものをどう考えればいんでしょうか。
 これが普通の銀行だったら話は簡単です。「返してもらえないような所だったら、担保を取って、利息を上げて、保証協会の保証をもらって融資をする」って言う事でいいんです。資金の償還可能性が低いところには貸さなければいいんですから。ですが、曲がりなりにも「設備の導入をしなくては仕事が受けられない(=倒産するしかない)。けど、銀行が金をなかなか貸してくれない」って言うような所に対する支援をやっている以上、ドライに割り切る訳にも行かない。
 
 ・・・本当に、公的機関が資金需要の面から支援をするって言う事が必要なんでしょうかね?
 
 中小企業政策の持つ二面性として「社会政策」と言う側面と、「投資」って言う側面がある、って言う事は院での議論の中で色々と話が出てきました。実際の理論としては分かっているものの、さて、いざ現場に出ると・・・分からなくなってしまいます。正直、ここ一週間裏のBlogでは馬鹿な事を書いていたりしていましたが、どっかにその問題が引っかかっている訳で。
 まぁ、少なくとも中心市街地の問題を考えるよりは楽って言う噂もあります。だって、判断する基準がある訳ですから。まずは、物言わなさそうで結構雄弁に語ってしまっている「決算書」の数字、そして、その社長さんの想いなんですよね。
 決算書の数字って言うのは粉飾されちゃ何とも分からない部分があるんですが、社長さんの「想い」ってのは話をしている中で色々と見えてくるんじゃないのかな?って感じるんですよ。今、自分がやっている仕事が「お金を稼ぐ」って言う事を通してどんな風にして世間、いや、地域の中に役立っているのか?って言う事を認識しているのか、将来どうしたいのか、そのためには何をしなくちゃならないのか?そして、その「何をしなくちゃならないのか」って言う事を具体的にどうやって進めていくのか、そこが分かっていれば自ずから結果が見えてくるんじゃないのか?・・・って言う仮説を立てようとしている自分が居る訳ですわ。

 まぁ、後はそこの検証作業を丹念にやって行く訳なんですけど、内的要因の変数は上手く説明出来ても、外的要因の変数でいきなり「ちょwww、おまwwww」なんて言う事にもなりかねない訳ですし。まずは、色んな方の話を聞いて少しでも早く仕事が出来るようにならない訳なんですけどね。