静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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沼津からダイエー撤退

 と言うわけで、記事引用。


 産業再生機構の支援下で経営再建中のダイエーが、不採算が続いていた沼津店を「黒字化が困難」として、9月末で閉店することが22日分かった。同日の取締役会で決め、同店の社員らに伝えた。
 ダイエー産業再生機構とまとめた事業再生計画に基づき、子会社を含めて54店舗の閉店を完了しており、今回は計画後で初のケース。
 同社によると、沼津店は同一商圏内にライバルのスーパーなどが多数あり「さまざまな手を打ったが黒字化が難しいと判断した。再生計画とは関係なく、個別事情による閉店」としている。正社員13人は他店へ異動させ、パート・アルバイト約70人には、ほかの仕事をあっせんする。
 同社は事業売却などによる経営体質の強化を図っているが、2006年2月期の単体決算が8年ぶりに経常赤字に転落するなど、本格的な復活の道筋は見えていない。ダイエーは「再生計画のようなまとまった店舗閉鎖はしない」としているが「契約期間満了などの場合、閉店を検討することは今後もあり得る」と説明。グループの収益力回復のため、ほかにも店舗閉鎖の可能性がありそうだ。
ダイエー、沼津店閉店へ 9月末、再生計画外で初■shizuokaonline 6/22確認(リンク先は会員制サイト)
 この記事を商用利用するつもりではないので念のため。なおかつ、報道の意図を改変しないような引用を行いました。(なんて面倒な事は今日だけ書きますw)
 沼津のダイエーはおいらが引っ越してから出来たお店で、正直言って「あ、出来たんだ」って言う程度の認識しか無いのが実際の所です。まぁ、狩野川にかかる港大橋を挟んで対岸なので、正直そっちの方には行く機会もありませんでしたし。とは言え、ある程度の土地がまとまった所であるとは言え「何でこんな所を選んだんだろう?」って言うような思いは確かに感じました。ですが、よく見てみると近隣に大規模な商業施設はありませんし、結構入る可能性はあったお店だったんじゃないのかな?って思います。ただ、元々昔から住んでいる人が多い地区ですし、そんな中では地元のスーパーが結構昔から力を持っていたんじゃないのかな?と思う部分はあります。小さなスーパー(って言っても魚屋さんが生鮮三品を扱うようになった程度のお店)との競合に品揃えの面で負けたんじゃ?とは思います。
 何でそんな事を書くのか?って言えばガキの頃の思い出があるんですわ。
 元々おいらは東京生まれの人間でして、魚と肉、どっちが好きか?って言われれば「肉」って答える人間だったんですよ。でも、沼津に引っ越して(それこそこのダイエーが川を挟んで対岸に見えるとある団地)から、我が家の中の人がその小さなスーパーに行って「えらく新鮮な魚」を売っているのを見て、それを買ってきておいらに食わせたら魚好きになったって言う事があるんです。そのころは沼津港も今のようにブレイクする前の話でした。
 ナショナルチェーンとしての強みは確かにあると思うんですわ、大規模小売店舗って言うのには。ですが、ローカルにあるリソースをどうやって活かすのか?って言う事は正直弱いって思うんです。そりゃぁ、可能な限り安く商材を調達し、それに利潤を乗っけて売るわけですから。極端な事を言えば「沼津の港に上がった魚が店頭に並ばないで、どっかから輸入した魚が店頭に並ぶ」って言う事態だって起こるわけなんです。この沼津店が実際にこの部分に関してはどうなのかは分かりませんので断定をする事はしちゃならないんですけど、地元にあるリソースをどうやって活かすのか?それが重要な部分になって来るって思うんですよね。
 一体、あの撤退後の建物はどうなるのか・・・。気になる所です。