静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

過去記事のアーカイブになっています。

生きるって言う事。

*ダメ偽公務員、情熱系( ´ー`)y-~~からのコンテンツ異動分です*
 時々ではあるんですが、ふとした事から読んでいたBlogがあった。
 癌の闘病記、それも自分と同年代と言うか若い人の闘病記。それも、同じ県内に住んでいると言う事で、はじめは「物珍しさ」のような感じがあった、と言うのは正直言って否めない部分があった。だけど、読み始めた頃に気になって過去のログを遡って読んでいくと、本当に真摯に病気に立ち向かい、そんな中でどんな事を考えて来たのか、と言う事が分かるBlogだった。特に何も面識が無いと当時は思っていただけに「そうなのかぁ」とか言うように思っていた。ちなみに、病名は「ホジキンリンパ腫」と言うものであった。調べてみるとこんな感じである。


ホジキンリンパ腫は悪性リンパ腫という悪性腫瘍の一種です。悪性リンパ腫とは、白血球の一種であるリンパ球が腫瘍になる病気です。 リンパ球は外敵から身体を守っている免疫細胞で、血液やリンパ液の流れに乗って全身を循環し、 リンパ節、脾臓、扁桃腺などの全身の組織に分布しています。 悪性リンパ腫はこれら全身にあるリンパ球の中から発生してくる悪性腫瘍です。
(中略)
ホジキンリンパ腫の発病は、年齢的には、15〜35歳くらいと50歳以上の2つの時期に多いといわれます。 病気の原因については、一部にウイルスが関与していることが疑われていますが、詳しいことはまだよくわかっていません。
ホジキンリンパ腫は、放置すると腫瘍細胞が増殖して病変が腫大し、さらに全身へと拡がり、 身体の抵抗力が低下するなどの理由で致死的となる病気ですが、 現在ホジキンリンパ腫に対する治療方法は世界的に確立されており、 抗がん剤による化学療法と放射線療法を組み合わせた治療によって治癒する患者さんも多くなっています。 ホジキンリンパ腫は、今日、化学療法と放射線療法によって最も治癒が期待できる悪性腫瘍のひとつとなっています。
ホジキンリンパ腫国立がんセンター
 これを読むと「ホジキンリンパ腫に対する治療方法は世界的に確立されており(後略)」とあり、治るのかなぁなどと思っていたのが実際の話である。
 8月24日以来このBlogの更新が無い訳で。あれ?病院でPC使用禁止になったのかなぁ・・・と思っていながらもアクセスをご無沙汰していた。所が、である。
 その8月24日付けエントリのコメントでこんな書き込みがあった。

ここのHPをご覧になってくださっている皆様、管理人の兄です。彼はご覧の通りのつらかった闘病生活の末、8月27日午前5時40分、県立静岡がんセンターにて天国へ逝きました。
全闘病記録シリーズ2006 『改めて2004年から自力を信じてます。』

 その後、ふとした事でこの彼が、自分と同じ中学・高校の出身かつ吹奏楽部であると言う事を知った。
 それも、亡くなった後で。
 正直、自分が18期で彼が27期。単純に言えば9年もの差がある。ただ、自分らが高校2年の頃の中一を通せばつながると言う世代ではある。時間的に差はあるものの、同じ風景を見ながら、同じ先生の指導を受けて過ごした6年間。この彼がどんな経験をし、どんな事を考え、どんな風に生きてきたのだろうか。それを思うと、本当に自分が今生きている事の不思議さ、当たり前のように感じている事がどれだけ「当たり前ではない」のか、それを考えさせられてしまう。
 時間こそ違え、同じ場所で同じ空気を吸って生きてきた人間として、心から哀悼の意を表します。
 そして、「どうか、良い旅路を」。