静岡の高速バス倉庫 アーカイブ

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千本浜からリスタート。

 と言うわけで、今日は沼津方面へ営業車で⊂二二二( ^ω^)二⊃ ブーン。
 本当は電車で行くのが一番いいんだろうけど、適当なバス停留所が無い所が多かったりとかで、どうしても営業車で行くのが一番楽。3社ほど訪問し、これから先の手続き等に関する説明を受けながら色々とお話をしてくる。いや、結構どの会社さんも大変そうな様子ではあるんだけど、それでも、資金を何とか調達して設備を入れる訳だからモチベーションは結構高いんじゃないだろうか、つーか高いよ。
 んな中で言っていたのが「何か間違っちゃね?」って言う話。確かに景気がいいって新聞とかは書いてるけど、その「景気の良さ」って言うのはあくまでもほんの一握りの大企業だけの話であって、本当だったら自分たちが貰うべき「景気の良さ」って言う感覚まで吸い取ってない?って言う事や、「儲けをため込んでもそれは全体の役に立たないんじゃ?」って言う話。
 この部分に関しては自分も本当にそう感じている部分はある。確かにコストダウンとか世界的な競争力って言うのはかなり大事な事だとは思うし、その中でこれから先「国として」の方向性を考える必要はあるって言うのは必要な事だと思う。けれども、一部の地域や企業だけがその流れに乗っかって上手くやるって言うのは「国全体=地域の総和」って言う観点から言うとどうなのかな、って思う。
 考えさせられる話を聞いた。
 親会社から加工の依頼があったとある下請けの会社さん。ボリュームが結構多い仕事だったので、取りあえず自社では旋盤加工をし、二次加工を外注に出そうと思っていたらしい。だが、その二次加工をやってくれる会社さんが無くなってしまい、結果的に自分の所で人海戦術で仕事をこなさなくなってしまっている、との事である。コスト的にはどうなんですか?と言うと、かえって製造原価が高くなってしまって割に合わないとの事。
 思わず考え込んでしまった。
 確かにその会社の従業員さんにしてみれば「残業代貰える」って言う事でプラスの面もあるかもしれないが、あくまでもその会社だけで終わってしまっている訳で。仮に外注に出す事が出来るのであれば割合としては低くなってしまうものの、もっとその仕事が色んな会社に行き渡る事になり、結果として広くその効果が見込めるんじゃないだろうか、って思う。
 ・・・けど、そうは行かないんですよね。仕事が無くちゃ会社を続ける訳にも行かないし。
 何か頭の中にそんなモヤモヤが出てきてどうも晴れない訳で。取りあえず振り払うために千本浜に久々に寄ってくる。

 真っ青な空に富士山と愛鷹山、そして千本松原の緑。

 駿河湾の向こうに見える大瀬崎。
 不意に20年前を思い出す。小学校4年から6年まで、この浜があるまちに住んでいた。学校が終わってから遊びに行く・・・って言うと大体千本公園かこの千本浜。夏には海水浴も来た。あの頃の自分がこんな仕事をするなんて全然思ってないし、想像もつかなかった。でも、縁があってこのまちに関わる仕事をしている訳で。
 う〜ん、何て言えばいいのか。ある種の恩返しみたいなもんじゃね?って思っている。多分、同級生なんかでもこの街に住んでいる人は居るかもしれないし、もうこの街に住んでいる人も居ないかもしれない。けど、引っ越したけど、ある意味で「帰ってくる」事ができた訳で。
 色々と悩ましい部分はあるけど、この街の未来をやっぱり見たいのかもしれない。
 直接に関わる事は出来ないかもしれないけど、間接的にでもいいから、自分の精一杯をやるしかないって思った。
【おまけ】

 今日の昼飯。真鰺の開きはやっぱ沼津に限る(力説。